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ハリー叔父さんの悪夢のiceblueのレビュー・感想・評価

ハリー叔父さんの悪夢(1945年製作の映画)
4.2
同居する二人のややこしい妹。
家族という足枷から逃れられない中年ハリー。
小さな町で夢もあきらめ二人を養っていた彼に素敵な女性との結婚話が…。
 
下の妹レティからもう目が離せない。
次第にエスカレートする歪んだ愛情、呪縛、執念。
優雅さで隠したサディスティックな性格が怖い。
ああ、あの犬。犬までもがあんな目に。
そしてハラハラドキドキのあの事件からの、
 
 「陪審員もそう思うかな」
 
もうこの台詞のシーンすごくいい。
そしてもっとあとで更に凍りつくような場面が!
 
同じ決め台詞が3回違うシチュエーションで使われるのもなかなか上手いです。
家族なのに追いつめたり追いつめられたり思いやったり。その葛藤が見所。面白かったです。
  
当時5パターンのラストを試写の反応でこれに決めたらしいけれど…。ふーむ。無難すぎる。
あのまま、冒頭も〇〇したハリーの回想から始まるというアイデアもあったらしい。その方がずっと面白いと思うのだけど。
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