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高い標的のエーコのレビュー・感想・評価

高い標的(1951年製作の映画)
3.5
リンカーンやピンカートンという固有名詞の特殊性はあまり反映されず、地味な列車サスペンスが展開される。このラインだと『その女を殺せ』と比べてしまう。境界を置いて、その両側の人間を撮ってバレるかバレないかのサスペンスが頻発する。強い「覗き」のショットが2箇所。窓に文字を書く『バルカン超特急』の変奏もある。主人公に冒頭で警官バッジを捨てさせるけど、それが途中やたらと活かされる脚本だった。身分証明書を求められる場面を挿入させるので、自警という立場の辛さが染みる。
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