クリス・マルケルから見た黒澤明。
世界の黒澤のドキュメンタリーな訳ですから…日本人や崇拝するスピルバーグやルーカスが撮ったら「黒澤はこんなに偉大!」的な構成になっていただろう。。
クリス・マルケルは全く違う。
『乱』の撮影風景を覗き見る。黒澤明がいかに偉大さを追うドキュメンタリーというより淡々と現場の雰囲気を伝える観察映画。
作りは『サン・ソレイユ』に近い。
動いてる黒澤明をちゃんと見たのは実は初めてかもしれないです。
想像では怒鳴り散らしてるようなイメージでしたが、もう高齢のせいもあるけど、意外と物腰が柔らかく 口調も丁寧で驚いた。
リハーサルではあるが仲代達矢が何度もNG出してるのもビビった。。
黒澤明のドキュメンタリーとしては絶対物足りないであろう…クリス・マルケル節が強く出てる作品。