片腕ファルコン

ドキュメント黒澤明 A・Kの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

ドキュメント黒澤明 A・K(1985年製作の映画)
3.0
クリス・マルケルから見た黒澤明。


世界の黒澤のドキュメンタリーな訳ですから…日本人や崇拝するスピルバーグやルーカスが撮ったら「黒澤はこんなに偉大!」的な構成になっていただろう。。

クリス・マルケルは全く違う。

『乱』の撮影風景を覗き見る。黒澤明がいかに偉大さを追うドキュメンタリーというより淡々と現場の雰囲気を伝える観察映画。
作りは『サン・ソレイユ』に近い。

動いてる黒澤明をちゃんと見たのは実は初めてかもしれないです。
想像では怒鳴り散らしてるようなイメージでしたが、もう高齢のせいもあるけど、意外と物腰が柔らかく 口調も丁寧で驚いた。

リハーサルではあるが仲代達矢が何度もNG出してるのもビビった。。

黒澤明のドキュメンタリーとしては絶対物足りないであろう…クリス・マルケル節が強く出てる作品。