過去の栄光に縛られている中年の映画俳優が、地殻変動により地上に現れた巨大グモの軍勢と対峙する。口から火を噴く巨大グモが人類を脅かす、モンスター・パニック作品。
本作では「ポリスアカデミー」のキャストのうち、4名が起用されている。主演のスティーヴ・グッテンバーグが共演者を指名したらしいが、この4人が同カットで肩を並べるわけではない(また日本語吹替版も、ポリスアカデミーの声優ではない)。
低予算映画からのオファーしか来なくなり、昆虫嫌いになった映画俳優が、実世界でヒーローに変身していく。「栄枯盛衰を実体験として持っている俳優にリスペクトを捧げるべき」という製作側の映画LOVEが、ひしひしと伝わってくる。
低品質のCG合成は作家性の一部として考慮すれば全然オッケー。クモ襲撃時の「死に方選手権」にもエンターテインメントが備わっている。