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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いのsomaddesignのレビュー・感想・評価

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88回アカデミー賞長編ドキュメンタリーノミネート。

2014年のウクライナ騒乱に迫る閲覧注意なドキュメント。
ウクライナ情勢の乏しい知識を総動員して、なんとか最後まで見切った。

元々はヤヌコービッチ大統領への抗議を訴える学生デモだったのが、次第に巨大化。事態に危機感を募らせた政府は、警察のほかベルクト(特殊部隊)を動員。次第に武力衝突を含む革命運動に変わっていく93日間の記録。

ウクライナの歴史や昨今の情勢については、
池上彰さん的な人に任せるとして、
かつてベトナムや朝鮮半島で起こったような、東西冷戦の縮図みたいのが、また繰り返されて見えて背筋が凍る。

丸腰のデモ隊にベルクトが警棒もって、一人を大勢でボコ殴りにしたり、実弾撃たれて死んでいく様子があったり。
救護所はモチロン、道端にすら血だまりと遺体がゴロゴロ転がる様子は、普段グロい映画みてる身からしても恐ろしく
覚悟せずに見てしまって悪夢にうなされそう。


このあと、クリミア紛争に続いていくんだよなぁ。と思うと、
ウクライナ国内の情勢に心痛めると同時に、
この映画自体、プロパガンダの側面が透けて見えて
30年前の米ソ冷戦の頃が思い出されて改めて背筋がチリン。
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