Aya

青空エールのAyaのレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
3.4
#twcn

河原和音先生原作の人気コミック。竹内涼真くんと土屋太鳳というそういう感じのアレ。

しかし、コレ、高校野球モノでもありますよね?!
腕が鳴るぜw
なぜなら私は高校時代、野球部のマネージャーもしていなければ、吹奏楽部でもないですが、放送部で高校野球のアナウンスをしていたからです。

元々野球が好きで、高校野球に関わりたいけど、マネージャーとしてドリンクの用意したりボールを磨いたりしたいわけではない・・・だからと言って運動神経切れているため、選手にはなれない・・・ということで考えたのが「アナウンス」だったのです。

ちなみに京都の公立高校は中学のように、住んでいる場所によって高校も勝手に決まるので、お目当の当時京都大会を担当していた母校に入りたいがために作文を提出し、通常の試験ではなく特別枠で入りました。
それぐらいやりたかったのです。

なので、主人公2人の気持ちはわかるし!
手前味噌ではありますが、そこそこ野球は見れます。
後、この映画に出てくるアナウンサーよりはダントツ上手いです。
てか、このアナウンサーは・・・放送部ではないマネージャーパターンでは??
(アナウンサー形態は各地高野連によって違う)

後、うちの高校吹奏楽部が強い学校でして・・・この映画の吹奏楽部ダメダメだと思いますよw

土屋太鳳は少し消極的な性格ながら、名門校の吹奏楽部で野球応援のためにトランペットを吹くのが夢。
厳しい先生はのだめ。

対する竹内涼真くんは甲子園を目指す野球部のキャッチャー。引く手数多の中学時代(多分中学校の先輩が出てきたから、シニアやボーイズではなく軟式の中学校の野球部?)。

2人はお互い幼い時に同じ試合を見て、一方は野球部に、一方はスタンドで応援をしている吹奏楽部に憧れる。

初心者ながら吹奏楽部のエリート集団に甘やかされまくる土屋太鳳。

お互い目標を持つ同士励まし合う2人はとても愛らしく、爽やか。
どこまでも爽やか。
イチャイチャしてる感じがほぼなくて良い。
てかこの2人の身長差めっちゃ良くないっすか?!

南北海道が舞台だそうなのですが、、いきなり「準決勝勝ったぜ!次勝てば甲子園や!」とクラスで騒ぎ立てますが。

・・・。

夏の大会なら準々決勝ってかベスト16くらいからテレビ中継やってるはずなんですね・・・。

しかも南北海道は100校以上のチームがあり、甲子園大会出場のためには春季大会で成績をおさめ、夏のシード校になっても6、7試合戦わなければ優勝できません。(全国平均的に見てちょっと多い目。少ないとこは4回勝って甲子園行くとこもあります)

汗ひとつかかずにプレーする選手たち。
そして同じく汗ひとつかかず応援するスタンドのみんな(グラウンドに向けて看板を持つのは違反行為です)

竹内凉真くんの見た目の野球選手の説得力めっちゃあると思います!
日焼けしてるし、体格が良くてユニフォーム似合う・・・。

まだまだウンチクが続きますがこの決勝戦のメンバー表を見ると、この高校、ピッチャーが3番バッターという珍しいチーム編成になっております。
(ちなみに昨年の夏金足旋風を巻き起こした金足農業の吉田くんもこのパターン。非常に珍しい)

ユニフォームはとてもオーソドックスです。
白地にアルファベットで刺繍、メッシュ素材。
アンダーシャツも素材的にホンモノでしょうし。
キャッチャーの竹内凉真くんがキャッチャーフライをダイビングキャッチして怪我をしますが当たり前です。
そもそもキャッチャーがあのような突っ込み方をすることもないですし。

明らかに2塁に投げてるのに3塁への悪送球ということで2Eサヨナラエラーにより甲子園出場を逃す1年の夏・・・。

1年で正捕手で最後の最後にエラーをしたらそら凹むやろうなあ・・・先輩のこと考えたら(T_T)
しかし、こういうアホなエラーで試合に負けるのもまた高校野球。あんま気にすんな!
すぐ秋季大会始まるので、さっさと気持ち切り替えないと神宮大会が・・・。

負けた瞬間、スタンドで応援していた土屋太鳳ちゃんはまだ試合終了の挨拶もしてないし、サイレンも鳴ってないのに竹内凉真くんを励ますためにトランペットを吹きます。
サイレンが鳴った時点での試合終了になるので、コレは遅延行為に当たるかもしれません・・・。
マナー違反でも吹奏楽部の伝統を軽んじた軽率な行為ではなく、高野連の先生に怒られるタイプの行為に当たります。

そしてこの試合の後に行われる閉会式も遅れる可能性がアリマス。
そうなると、みんな帰るのが遅れます。
高野連の理事の先生方、運営に関わるスタッフの皆様、猛暑の中出ずっぱりの審判様、マスコミ各社、授業を抜けて部活動をしているアナウンサー、皆連日朝から晩まで試合に集中する日々が続き、結構本気で疲れてるので、マジしんどいっすw

吹奏楽部でも色々アリマス。
吹奏楽部はねーみんないい人すぎるんだよねー!!

たのは、1年の時だけで、3年になったら派閥争いやら妬みやらとんでもない凶暴集団に成長。
こっわ。

そして3年生になって練習中「後輩に突っ込まれた」という理由で足首を怪我し、夏高野球にも間に合わないかもしれな・・・ピンチに!

キャッチャーがホームベースでランナーに突っ込まれて足首を怪我する、というのもちょっと想像し難いですね・・・プロテクターも着けてますし、単に避け方が悪かったとしか思えないので自分のせいかと思います。
しかもそんな避け方をとっさにしてしまうのであれば、普段から変な癖がついていた可能性も高い。
スポーツ選手の怪我の仕方って本人責任も結構ありまして・・・。

そんなチームに選手として参加できない竹内凉真くんは選手の癖や傾向を分析してチームに貢献しようとしますが、ピッチャーのメガネに「何やってんだよ!」と叱られます。
(ちなみにこのピッチャーの俳優さん、上手くはないけど、多分、野球経験ありますね)

意味が分かりません。
怪我をして選手としてはチームに戻れず、マネージャーになってデータ分析するのは普通です。
怪我じゃなくてもベンチに入れないけど、頭はいいということでこの役回りに回る子もいます。
野球は運動神経が良ければ勝てるスポーツではありません。

研究や改善などの努力も必要ですし、何より彼らの目指している甲子園では「風向き」がとても重要です。

後、この野球部名門、と謳ってるわりに1年生の時はそれこそ40人くらいいた野球部の部員が3年生になったら20人くらいになってます。
やばいです!!
今年の春高野球には16人というチームが甲子園に出場していましたが、名門校とか強豪校は智弁系列でない限り100人超えが普通です。
吹奏楽部の方がいっぱいいます!

しかも3年生の夏の大会のトーナメント表が16校しかなくて・・・他の90校どうなった?!って感じです。

ただ、1年の時は3塁側ベンチで3年の時は1塁側ベンチに移動していたので、ちゃんと撮影してるとこ好感持てます!
ていうかちゃんと撮影さしてもらっててさすが三木監督って感じです。
英監督とは扱いがちゃいますね!

3年間ずっと片思いだけど、部活動に集中してその中で成長して悩んで、その部活を通して相手と気持ちが伝じるってとってもいい話だと思いました。
コミックの時にあれだけ人気があったのはそういうことか・・・。

だからラストとか大好物です!!

後、よく言われることですが、吹奏楽部やチア部が高校野球の応援に行くの当たり前やと思わないでください。
野球部も吹奏楽部やチア部の大会の応援に行け!

Aya

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