「桐島、部活辞めるってよ」や「心が叫びたがってるんだ」などの作品とは違い、最初から最後まで、本当に健康的でキラキラした青春物語。登場人物達は皆、何かに打ち込み、同級生達と語らい、時にはぶつかり合い、淡い恋をしながら成長していく。良く言えば「王道ど真ん中」、悪く言えば「ありがちな」ストーリーなのだが、すごく面白く作られてるし、何度か泣きそうになるシーンもあった。やっぱり、主役2人がすごく頑張り屋なのがいい。どこまでも真っ直ぐに１つの物事に打ち込む姿というのは、やっぱり人を感動させるものだと思うし、そんな2人に影響されて変わっていく周りの人々の様子も見ていて心を揺さぶられる。特に水島君の変化には、不覚にも涙しそうになった。キャラクターとしては彼が一番好き。ただ全体的に、演技の微妙さが気にかかる。もっと生々しく演じてくれていたら、感動もこれ以上の物になったかもしれない。
