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青空エールのkoyaのレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
4.0
漫画原作日本青春映画3連続。
しかし、この『青空エール』は素直で、まっすぐである意味ひねりがなくてまさに直球勝負の高校生もの。

野球部の男の子と吹奏楽部の女の子の青春ストーリー。
野球と吹奏楽部なんて「河原でBBQ」と同じくらいインドアな私には縁のない世界ですが、ここまでまっすぐだとねぇ、観ているこっちも素直になりますね。

観客を素直にさせるにはかなりの力技が必要で、結構、内気な女の子、つばさ(土屋太鳳)に周りの人たちが絡んできて、きついことを言う。
自分の高校生のころを考えると学校でこんなはっきりきついこと言う人はいなかったような。

純粋な2人の周りの人物の描き方が非常にうまいのですね。
トランペットは上手いけれど、プライドが高く、初心者のつばさを認めない
水島という男の子。

つばさを責める人は、大体が「つばさがトランペット初心者でコンクール常連校の吹奏楽部の足を引っ張る」という事を形を変え、言ってくるわけですが、つばさは内気なようで、結構頑固。絶対に辞めない、あきらめない。

楽器もスポーツも好きでも「天賦の才能」というものに左右されるからただ、好きなだけでは通用しなくなるのが高校生ぐらいからだと思います。

そこの悩みも取り入れつつ、清潔感あふれるきれいな恋愛ものになっていて、いい映画ですよね。子どもがいたら観せたい映画。

『帝一の國』『センセイ君主』『青空エール』と竹内涼真追っかけみたいになってしまいました。一番好きなのは『帝一の國』の大鷹かな。
『青空エール』はまだまだ初々しいというか、素朴な雰囲気がありますね。
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