監督
ケヴィン・オニール
脚本
マット・ヤマシタ
出演者
キャスパー・ヴァン・ディーン
ジョルジ・エドゥアルド・デ・ロス・サントス
キャサリン・オクセンバーグ
イギー・ポップ
マリオ・アルトゥーロ・ヘルナンデス
トニー・アルモント
アカリ・エンドー
物語は、
ドミニカ共和国、軍の極秘研究によって生み出されたハイブリッド生物“シャークトパス”は制御を失って暴走を始め人間を襲い続けていた。そんなある時、船をシャークトパスに襲われた船長のレイは、金を借りたブードゥー教の神官タイニーから、借金返済の代わりにシャークトパスの心臓を取ってこいと命じられる。また一方、全盛期を過ぎた野球選手ローサは、怪しげな博士から若返り治療としてシャチとオオカミの遺伝子を注入されてホエールウルフとなる…
【キャラクター詳細】
レイ(キャスパー・ヴァン・ディーン)
=主人公、船長
パブロ(ジョルジ・エドゥアルド・デ・ロス・サントス)
=レイの友人、船員
ニータ・モラレス(アカリ・エンドー)
=警察官、レイの元カノ
ラインハルト博士(キャサリン・オクセンバーグ)
=マッド・サイエンティスト
ホエールウルフの生みの親
看護師(イギー・ポップ)
=ラインハルト博士の助手
フェリックス・ローサ(マリオ・アルトゥーロ・ヘルナンデス)
=元プロ野球選手
人体実験でホエールウルフに
フランソワ・タイニー(トニー・アルモント)
=金貸し屋、ブードゥー教の神官
今作、どんどん複雑化してきた…
シリーズ第三弾…
【物語の構成】
ラインハルト博士
↗ ↓ 生みの親
警察官 敵 → ホエールウルフ
ニータ ← (ローサ)
食事
↓仲間 ↙ ↑ 敵↓ 敵
敵
船長のレイ →
船員パブロ ← シャークトパス
食事 ↙
食事
↑ 対立 ↗
敵
ブードゥー教の神官タイニー
今回のシャークトパスはまぁ〜あっち行ったりこっち行ったりと“映画のシリーズ化”特有の悪い点がふんだんに溢れ出て収集つかず…
↓
無理に拡張した世界観
複雑に絡み合った物語
滑り倒したお笑いセンス
過剰な演出
凝りに凝ったカメラアングル GoPro
前作より少しアップのCGてんこ盛り
壮大な乱闘騒ぎ
無理に感動
無理に泣き
灰汁が…
ふんだんに出まくった…
どれもこれも…
当てはまって…
呆れるわ…
船長のレイとパブロがシャークトパスを目撃したことが発端で殺人容疑で捕まったり〜の、シャークトパスを見つけに海上へ行こうと思い立った矢先、元カノ・ニータが参戦でシャークトパスと戦ったり〜の、タイニーの借金の形にシャークトパスの心臓を持ってこないと行けなくなったり〜の、ニータは殺人事件を追っていくに連れラインハルト博士がホエールウルフを操って実験をしていることを突き止めて〜の、ホエールウルフと戦って〜の、シャークトパスも参戦してき〜の、三つ巴になり〜の、軍を要請して爆撃し〜の…ともうぐっちゃぐっちゃに…
1作目のZ級作品から、2作目のC級作品から、3作目のB級作品に徐々に予算を上げて作られてもZ級〜B級作品に上がっただけ…
そりゃ〜ぁカット割りも演出方法のバリエーションも増えるよ…
予算があるんだから…
でも1作目のツッコミどころ満載で、造り手のプライドとか傲慢差を度外視したやりたい放題し放題スピリッツを今作では感じられない…
“あの良さ”を無くしてまで作る必要があったのか疑問だ…
“あの良さ”を文章では伝えきれない…
ニュアンスが伝わらない悔しい…
お金を掛けて本格的なものに近づけるのは悪い事ではないが、お金が掛かっていなくても知恵を絞り出し本格的なもの風に近づけることはできる…
それが勝っている事もある…
食品で言うと、
インドカレー
↓ ↑
給食カレー
イタリアンパスタ
↓ ↑
ナポリタン
ミートソースとソフト麺
〇〇風の食品は本格的な食品より無性に食べたくなるときないか!?
本格の味でなくとも。
それは本格より劣っているとしても。
それでも美味しいと思いませんか?
食べたとき暖かい気持ちになりませんか?
“あの良さ”とはそんな感じのモノだ。
そんな“給食カレー”や“ミートソースとソフト麺”に似たような感覚の1作目の良いところを、ケヴィン・オニール監督にも分かってもらい次作に取り入れてもらいたいものだ…
①鑑賞年齢40代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確