将来の夢や恋人との関係に悩む主人公が、父との思い出の地を訪れ、そこで知り合う人たちとの交流を通して成長していく姿を描いた作品。人との出会いを通じて、家族の愛を再発見していく様子が丁寧に描かれていた。
写真家志望の学生である夏美は、死に別れた父との思い出の地に写真を撮るため訪れる。そこで商店を営む通称・地蔵さんとヤスばあさんという親子に出会い、居候をさせてもらうことに。そこへ夏美の恋人慎吾もやって来て、ひと夏を過ごすことになる。
夏美が出会った人々は皆自分の家族への複雑な事情を抱えながら生きていた。それでも家族の幸せを思って生きている姿に胸を打たれた。主人公と適度な距離を置き見守っている感じの演出、カメラワークがまた良かった。「3つの恵み」の話にはグッときた。家族に対する感謝や幸せを感じた。
大自然と地元の幼い兄弟の無邪気さに癒された。有村架純ちゃんのナチュラルな演技が良かった。かわいい有村架純ちゃんを眺めるには良い作品。
