雨丘もびり

鬼談百景の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

鬼談百景(2015年製作の映画)
4.0
観ていて、わりと本気で怖くなってきたところで、うちの町が『夕焼け小焼け』流しだしたのでギブ(震)。2日に分けて観ましたwww。

いろんなタイプの短編怪談が詰まってる。どれも工夫を凝らした演出がキマってて、ちゃんと"怖い"を届けようとしてる誠実さが嬉しいね。
竹内結子さんのナレーションもすごくマッチしてた☆

『追い越し』
正直もう終わってる遊びに付き合ってて、ウンザリ感出すのも空気こわすし、盛り上げるために無駄口叩いときますかみたいな心境めっちゃわかりみ助けて神様(痛)。

『赤い女』『続きをしよう』
友達と楽しく飲んでる時、一瞬「あれ?なんか今帰りたい」って思ったことある人は刺さると思うよ。
降りたくても言いだせないストレス、誰かの賛同を得ないとやめられない不安に付け込んで、湧いて出る怪異。たまんねーwww

『どろぼう』
"水子の時に流れてしまって"という言い回しを知らない子が、耳にした言葉の情報だけを組み合わせて怪談を作ってしまうお話だと思った。
不可解でよくわからない現象への説明として、怪異を創造するリアルさが深い。妖怪は社会に湧いて出るのよ。うふふ。

『影男』
普通に怖いw。怒っているように窓をたたく音、がほんとにする。巧い。

『尾けてくる』
竹内結子さんのナレーション力!

そのほか、箸休め的なストーリーもはさまってて、互いを引き立て合うエクセレーント!な映画になってました。
最後の『密閉』も軽妙で味わい良し♪
結構な御手前でm(_ _)m
エクセレーント(=^O^=)