森

10 クローバーフィールド・レーンの森のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「クローバーフィールド」が大好きなので、とても楽しみにしていた映画。続編とは言えない内容ということ以外全く何の知識もなく観れたのは幸運だった。たまたま観に行った映画館にポスターが一枚も貼ってなかったのもよかった。

やたらと、「騙される」とか言って煽ってるけど、そもそもそこまでトラップのある映画でもないと思った。大切なポイントは、外で本当に「侵略」があったのか、それともハワードの嘘、または思い込みなのか?という一点のみだと思うし、それもふたつにひとつの結論で何も衝撃の真実というわけでもないのに、やたらと「ラストが」とか「すでに騙されてる」とかいう宣伝が目立って、何の話してんだか正直わからない。その割に大切な、「侵略は事実か」というところをポスターでしっかりネタバレしてるんだから世話ない。

映画自体はなかなか楽しめた。初めはハワードが嘘をついてるか妄想を持ってるかしてハワードが頭がおかしい人間だと疑い、その後、ハワードの言っていることが正しいとわかりハワードが悪い人間じゃなかったと思う。それから映画が進むにつれて、なるほど、確かにハワードの話は事実かもしれないが、ハワードが嘘をついてないこととハワードがいい人間かどうかは別問題だという方向に思考が進む。なかなかハラハラしたけれど、前作(?)の「クローバーフィールド」の方が個人的には好みだ。

「クローバーフィールド」と地続きの世界なのか、それとも地球外生物に地球が侵略されてる時に、副次的な緊急事態に対処している個人に焦点を当てた映画を「クローバーフィールド」と呼ぶことにしたいのか、その辺りは僕にはわからない。続編が制作されるならもっとクリアになるのだろう。もし続編があるなら、喜んで観に行く。

ちなみに、これほど機密性を重視して作られてる映画なのに、ここでレビューを「ネタバレ設定」せずに書いてネタバレしている輩には一体何があったのか? 世の中に復讐でもしたいのか? ただのアホなのか? 世の中に復讐したいアホなのか? 確かに、もはやネタバレしたくなければ、フィルマークスのレビューは見てはいけないということは常識になっている。フィルマークスを観てネタバレしたと文句を言っても誰にも同情されないだろう。しかし、もはやそういう場所だからとか、みんながやってるから自分もやっていいだとか、小学校を卒業してもまだそんな考えを持っているのなら、誠実に生きていく上で必要な能力が足りない可哀想なやつだと言わざるをえない。別に映画のひとつやふたつネタバレされても、他にもいい映画はいくらでもある。しかし、平気でネタバレをしてる人は、素敵な感想書いてる等とは思ってもらえず、他人からちょっと抜けてる痛い人間だと思われるだけだ。一度そう思われるとなかなか信頼というものは取り戻すのが大変だ。ネタバレされた方とネタバレする方、どちらが損しているかよく考えて欲しい。
森