yun

10 クローバーフィールド・レーンのyunのレビュー・感想・評価

3.8
※ネタバレ含みます※








『クローバーフィールド HAKAISHA』が良すぎたせいか、クローバーフィールドという文字が入ってる作品はことごとく評価が低い。しょうがない。

クローバーフィールドは、基本POV式で得体の知れんカイジュウが街をぶっ壊し人を殺しなんなんだアイツはクッソ!逃げろ、負けてたまるか!みたいな印象全開だったのだがやはりアレはあれコレはこれで全く別物なんだと捉えてた方が良い。
ムダに期待して鑑賞するから苦い感想になってしまうのであって前作とは関連が無く全くの別作品だと思って観ればとても良い出来だと思う。よ。

舞台は密室。
ほぼ密室の中で物語は進んでいく。

交通事故で意識を失い、なぜかキモデブおっさんに助けられ(というわけでもないけど)気づいたらシェルターに閉じ込められてる。シェルター内には自分より前からそこにいたらしい男が1人。密室での3人の共同生活が始まる。
訳がわからず反発しまくり色々試みたがおっさんに返り討ちにされる。
そんなこんなで途中から一種の諦めか、仲睦まじく心地よい生活がはじまる。
しかし主人公は真実を知ってしまい、男と2人でシェルターを出る計画を立てることに。
着々と計画を進めていたある日、おっさんに「お前らの行動は全部わかってる、監視してるぞ」と言われついに吐かされることに。
男は主人公を庇い、俺が1人で計画を立ててたと答える。そのまま殺されてしまいなんだか汚ねぇなんでも溶かしちゃう極悪な液体にぶち込まれる。
その後、主人公の計画もすぐバレてしまい、絶対逃がさんおっさんvs絶対逃げたいおねえさんによる激しい抗争が始まる。

映画の流れとして当たり前だが主人公強い。やられても反撃反撃!で強い。

そして自作のガスマスクやら空気を通さないように設計したスーツを身につけ、ついに外の世界に出ることに成功。
空には鳥が飛んでおり、なんだ、普通の空気じゃん、と安堵。

ホッとしたのもつかの間、今度は彼方から謎の宇宙船が。

(元々鑑賞する前からvs宇宙人ものだという情報は入ってたので、ここまで引っ張ってやっと宇宙人登場かw長かったな、むしろあの奇妙なおっさんが実は宇宙人でした的な設定だと思ってたわwってな感じで)

まぁもちろん謎に襲撃され、汚染物質を撒かれ必死に抵抗する主人公。
土壇場でも強いのなんの。
あの状況からでも入れる保険はさすがに無いが、いかんせん彼女はつおいので大丈夫。宇宙人も知恵と運でコロッとやっつけてしまう。
死にものぐるいで難を逃れ車で逃走する主人公。
やっとラジオの電波が入り状況を知る。
お医者さんや戦闘経験のある方は救助を必要としている人たちを助けてやってくれというラジオの呼びかけに、キリッとした表情でハンドルを切り返し救助を待つ人がいる街へとフルアクセルで向かっていく。ところで終了。

あんだけ常に死と隣り合わせの怖い思いをしてきてやっと自由の身になれたと思ったら今度は地球外生命体と勝負、
人外にも打ち勝ちセーフティーゾーンへと逃げるかと思ったらまさかのラスト。なんだその使命感かっこよすぎか。


この手の映画は
なぜ世界がこうなってる?
原因はなんなんだ?
正体はなんなんだ?
このあとどうなったんだ?
を追求しちゃいけないような気がする。

そこらへんの設定はあやふやでいいんです。ただあのハラハラドキドキ、怪物やべぇー!なんで襲来されてんのか意味わかんねぇー!みたいな雰囲気が楽しめればそれでいいんです。

でももう宇宙系の話はいいかな。
怪獣だしてくれカイジュウ。
それが見たいんや。

結局のところ、クローバーフィールドってなんなんだろな?
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