ずどこんちょ

10 クローバーフィールド・レーンのずどこんちょのレビュー・感想・評価

3.2
『クローバーフィールド』の続編と言えども、ストーリーも作り方も繋がりがないという点において公開当時は結構酷評されておりましたが、「得体の知れない脅威」を相手にするという点においては前作の緊張感を上手く踏襲していたと思います。
特に今回は、終末期における人間がモンスター化したということで、より狂気的で怖い。しかも開けた都市で逃げ回るより、密室空間でイカれた中年男と同居する方が身の危険を感じます。

一方で、あのフィルターを作ったハワードも惨めに思えてきました。逆に考えてみたら、財産のほとんどを投入して作った長期入居可能のフィルターが満を持して使える機会が訪れて、なのに彼らを招き入れたばかりに大惨事を招くことに……
退屈な時間を過ごせるようにDVDや本を揃え、ゲームを揃え、水槽まで完備して、きっと満ち足りたフィルター生活を想定していたでしょうに可愛そう過ぎる。

ハワードのことを思うと、やり切れないですね。