Masato

死霊館 エンフィールド事件のMasatoのレビュー・感想・評価

5.0
親が中学生1年生の時エクソシストを見た劇場である新宿ピカデリーで鑑賞。

前作の「死霊館」がとても良く、「ワイルドスピード7」もすごく良かったジェームズワン監督の最新作。期待を大幅に上回る出来で素晴らしい。今年ベスト級。

悪魔が本当にいるということを世間に知らしめた事件を映画化。つまり実話だ。
この映画は、単に怖がらせるための映画のような薄っぺらいホラーではない。
勿論、ホラーの演出はかなりのもので、びっくりするし何しろ怖い。SEの有効活用や、カメラワークを駆使した演出、実験的な演出も素晴らしい。
でも、この映画の評価すべき所はホラー演出だけでなく、映画の構成やドラマの部分の秀逸さやメッセージ性に富んでいる部分にある。

映画の構成で、普通に怖〜いホラー映画として臨もうとすると見てる最中にこれはサスペンス映画か?とも思えるようになってくる。それが、他のホラー映画と違う部分であり、とても映画にのめりこめるようになっている。思わぬことに笑わせてくる箇所もあるので面白い。

そして、ドラマパートはとてもメッセージ性に富んでいて、感動できると共に「信じる」ということの重大さを伝えている。
ひねくれた言い方だとキリスト教の布教だが、宗教だけでなく、人との信頼関係で信じることで奇跡が起き、救えることもある。信じるということが本当に大事なことだと思わせてくれる。

以上の通り、これはホラーの要素も持ち合わせながら、宗教についても絡ませてある感慨深い映画なのだ。
最近の洋画ホラーはイットフォローズ然り素晴らしいものだ。本作の監督ジェームズワンが製作にいる8月公開のワーナー配給のホラー映画「ライト/オフ」にも注目したい。

ヴェラファーミガとパトリックウィルソンは前作から続投。一家に取り憑く霊に苦しむ一家の娘たちがとても美人。
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