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ロープ/戦場の生命線のliftmanのレビュー・感想・評価

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)
4.0
なぜか無名だけど、デルトロとかティムロビンスとか出演のしっかりした良作でした。

舞台はクストリッツァの映画みたいな、我々には馴染みが薄く全くインスタ映えとは程遠いバルカン半島の紛争地帯で働くNGOの話。実際にあったことはきっと陰惨で理不尽なことが多かろうですが、2人のやさぐれたオッさん達中心に時にユーモラスに時に硬派にまとまっていてかなり好感です。
なにより5人のNGOチームのキャラと現地の人の絡みがよくできていて、まだまだ続きがみたいくらい。
戦闘シーンはなくても、常にある地雷の恐怖とか、のどかだったはずの町の廃墟とか、民意よりも国連の都合が優先とか、それだけでも充分に反戦映画でした。

メインどころのビッグネームも良かったですが、フランス人女子と現地人通訳が上手い。
脇がいいとホントに嬉しくなります。
音楽、というか挿入歌もなかなか。花はどこへ行った、マリリンマンソン、ルーリード、全て意味が深くて勢いだけじゃない。

最後にきっちりオチまであってとても得した気分です!
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