赤足

ロープ/戦場の生命線の赤足のレビュー・感想・評価

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)
3.7
上半期、評価が高く劇場で見たかったがマイナーという部類で敢え無くレンタルまで我慢。。。やっと見れた!紛争地域でドンパチの戦場映画を期待する人には向かない作品である。

停戦直後の村に投げ込まれた井戸の死体(クソデブ)を引き上げるため、1本のロープと国際援助活動家の五人の一日を描いており

ロープを探すおり主人公たちの、紛争地域での日常や現実を淡々と非情かつユーモラスに描いており、かつシリアスな部分では、牛の死体で道を塞ぎ地雷が左右どちらかに埋め込まれたシーンや空爆で屋根が吹き飛んだ中から見る家族の写真や裏庭の光景など所々に戦争の傷跡や不条理さが浮き彫りになっていたのはとても考えさせられ

通常なら暗くなる所だが、登場人物達のどーでもいいような(笑)私情を交えながらの会話が和むこと!和むこと!そして、道中やることなすこと全て裏目の連続のような出来事に遭遇してジレンマを積み重ねてく登場人物一向だが、ラストはその鬱憤を晴らすかのような、逆に一周回って考えれば的な一日となり、大雨の中トイレの処理に向かうシーンは粋でホッコリさせられた。

良くも悪くも、選り好みがわかれそうな作品であったが、紛争地での内情や現状、そしてキャストのベニチオ・デル・トロやティム・ロビンスなどがかなりいい仕事をして本人達も楽しんで演じているのが感じとれ、見ているこちらまでもが楽しめる作品であった。
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