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ロープ/戦場の生命線のdaisuKのレビュー・感想・評価

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)
3.5
これは「任務」ではなく「仕事」を描いた作品だ。

だからだろうか。
兵士や政府関係者が主人公の話よりも、身近に感じる。
とはいえ、NPO職員たちのありふれた一日は、一般人の僕たちにとっては全然ありふれていないのだけど。
停戦地帯(そもそも命が脅かされる心配がないはずのエリア)で、静かに身の危険を感じるシーンが、派手な銃撃戦よりもリアリティがあって、はるかに背筋が凍った。

いまの時代、停戦を目的とした「武力行使」よりも、ライフラインの復旧を目的とした「復興支援」を必要としている場所のほうが圧倒的に多いはずだ。

「壊すこと」ではなく「元通りにすること」のほうが、人間の行為としては尊い気がする。
復興支援をテーマにした映画はもっとあっていいと思った。
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