ブラックユーモアねぇ、たしかにユーモアたっぷりに描かれているんだけど、それがブラックってことに気づかないとただ見て終わりってなっちゃう気がするんですよね。つまりは、戦時中ってことに言及はするけど、戦闘シーンとか銃声一つ聞こえないからそのリアリティが欠如して見てしまうんですよ。だから、いまいち伝えたいことが伝わらないし、紛争を通した説得力っていうものが生まれていないんですね。直接的に紛争に付随した展開に見えないというか。
ただ、このたかだかロープ一本を巡って起こる壮大なお話というのは大好きで、そこに紛争を通した何らかのメッセージなりが足りなかったのかなと考えてます。