「ロープを探して三千里」
紛争地帯にて、井戸に投げ込まれた死体を引き上げるためのロープを探すお話。
これだけ見ると何が面白いんじゃいという感じなんですが、センスキレッキレの良作でした。
正直あまり起伏もなく淡々と話が進むんですが、それでも面白いと思えてしまうのが、名優たちが交わす会話の掛け合いです。
特にベニチオ・デル・トロとティム・ロビンスのおっさん2人がいい味出しまくってます。
また、劇中の音楽も絶妙なチョイス。
紛争がテーマというものの、ドンパチもなく大した山場もないのですが、油断したところで「うおっ」とやられます。そしてあのラスト。深夜にダラダラ観るのに最適でした。
紛争テーマ×起伏のないストーリー×軽妙な会話×ノリのいい音楽
これらが奇跡的に噛み合った素晴らしい映画でした。
