マムート

ドラゴンの最期のマムートのネタバレレビュー・内容・結末

ドラゴンの最期(2015年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

昏睡状態の母の最期に集う姉弟妹の話なんだけど、親子の関係、姉弟の関係やそれぞれの思い出が全く別にあって、何て言えば良いか分からないんだけど…すごい良かった。

思い出って人それぞれで、見る面も違うし、印象に残ってる事って各自違う。
血が繋がってたり、子供の頃一緒に過ごして蟠りがあったからこそ、どうしても許せなかったり受け入れられなかったりすることってあるよなあ…とぼんやり思った。

なんというか、ハッピーエンドとか、何かスッキリと爽やかな事が分かるような、そういうのじゃないけど、姉が何かを受け入れたんだ、と分かる終わりや、弟が彼女の考えてた歌詞?を窓辺で言ってたのが…なんかよかった。

どうしても母の病室に入れない姉が、医者に
「母みたいな女にーー なりたくなかった。冷たくてー 厳しくて 怖かった。
病床に近づけなかった。
母の手を握れずにいる。
私には できない。
手をつないだこともないの。
……ありがとう。」
と言ってハグするところ良かった。

その前の所、洗面所に入る場面があるんだけど、母の使っていた…身の回りの物だろうか?って思うところがあるんだけど、香水?みたいな化粧品?何かの瓶の香りをかぐ場面があったんだけど…もしも香水で母のいつも使っていたいた物だったとすると…姉の表情が良かった。

始めの場面で、医者と三人の面談みたいなところがあるんだけど、医者の何か変わった?行動や何を考えてるんだろう??と少しコメディタッチにもとれるところが、こんな感じで進むのかな?と思ったけどそんなことなかった笑
医者は一見変わってるけど、三人をよく見てたし、尊重してくれてた。