Yukiko

バース・オブ・ネイションのYukikoのレビュー・感想・評価

バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)
4.0
2019年7月22日
『バース・オブ・ネイション』 2016年制作
監督、ネイト・パーカー。

1831年、アメリカ、バージニア州サウサンプトン郡で
黒人奴隷の反乱を率いたナット・ターナーを描いた映画
である。

ナットの主人サミュエル・ターナー(アーミー・ハマー)
の妻は、子供のナットに聖書を学ばせた。
成長して信仰心の厚いナットは、同じ黒人奴隷達の
説教師となった。
他の農場主達は奴隷の不満を抑えるために、ターナーに
頼んで、ナットを奴隷の説教師とした。
各地の農場を説教していく内に、奴隷へのむごい仕打ちや
惨めな扱いを見て、反乱の行動を起こす決心をしていく。


脚本、製作、監督をネイト・パーカーが務めている。

バージニア州のサザンプトンの地域は、白人に比べて
圧倒的に黒人の人口が多い地域であり、白人たちは
多すぎる黒人に恐れを感じていたと。
それ故、このナットの反乱後は、より抑圧的な黒人政策
となり、黒人の自由は奪われた。

ナットの反乱は48時間で終わったが、2か月間以上たって
ナットは捕まる。

映画には描かれていないが、調べている内に初めて知った事。
1820年~1850年まで、アメリカにいる黒人をアフリカへ
戻すという運動があったと。
このやり方が黒人を開放する好ましいやり方と信じ、
アフリカにリベリアという国まで作ったとのこと。
しかし、アメリカにいて金持ちになった黒人はアメリカが
良いと反対したとの事。
移民した多くの黒人は衛生状態の悪さから病気となり死に、
生き残った移民者はリベリアを支配した。
Yukiko

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