やわらか

シング・ストリート 未来へのうたのやわらかのレビュー・感想・評価

4.2
80年代のダブリンを舞台にした音楽映画ということで、同監督の『ONCE ダブリンの街角で』と被るけど、この作品はどちらかと言うとむしろ『はじまりのうた』に近い、もっと軽いノリで気楽に楽しめた。
 
80年代への愛溢れる曲とファッション、弟想いの兄貴が最高。ストーリーをあまりややこしくせず、感情乗せたシーンをスクリーンに置いて、観客に余韻を残すのがこの監督のスタイルかなと思った。

主役の男の子やヒロインが、はじめはその時代のダサさを強調したカッコして出てくるだけど、ライブ用にメイクしたりしてとどんどん今風になって行くところ、「この監督ズルいなぁ」と思わせる。
 
ちなみに、作中に流れてる音楽のうち、オレが知ってる曲はホール&オーツぐらいでした。45~50歳ぐらいの人だとドンピシャなのかな?
 
まーしかし、楽器やってる人が観ればたいてい思うだろうけど、「学生がそんなに上手い筈ないだろー!!!」っていう。音楽やってた(る)人に観てもらって一緒にいろいろ文句いいたい、そんな作品。
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