yuri

シング・ストリート 未来へのうたのyuriのレビュー・感想・評価

3.1
2回観ました。
飛行機の中で1回。
TSUTAYAのブルーレイで1回。

私の中では、珍しいことです。でも残念ながら、ハマったからではありません。スコアの時点でバレてるとは思いますが、好きになれなかったのです。

1回目観て、正直な感想は
「まったく良さわかんないや」
でした。

でもなんかそれだと、人間失格な気がしました。人間失格というと大げさですが、「映画好き」失格な気はしました。趣味に失格も合格もないんですけど。ある日突然、クラス中にハブられたみたいな気持ちになりました。ほんと余計な被害妄想ですけど。

というわけで、もう一度観ました。

家のテレビなら!ブルーレイなら!きっと私も良さがわかるさ!!鮮やかな色!響く低音!


…ところがやっぱり、わかりませんでした。悲しいというより、寂しい。ヒット作をけなすのって、人と違う感受性をアピールしたいだけみたいで嫌いなんですけど。「あの映画いいよね!!」のテンションで盛り上がりたいので。直接話すにしろ。フィルマークス上にしろ。

一緒にしちゃ悪いですが、私も高校の頃、バンドをやっていました。今となっては、楽しかった高校生時代は遠くなりました。なのに、若い頃の思い出として懐かしむにはまだ、距離が近すぎる。

若さはないのに、成熟してない。

この映画を好きになれなかった正体は、今の自分のふがいなさを、思わぬ形で突きつけられたからかなぁなんて思っています。

いつか、この主人公に、自分自身ではなく自分の子どもを重ねられる年になったらまた観てみたいです。
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