スナフキン

シング・ストリート 未来へのうたのスナフキンのレビュー・感想・評価

4.0
不況真っ只中のダヴリンを舞台に、バンド少年達の友情と恋の青春ストーリー。
と書くとありがちな感じなんだけど、ありがちじゃないこの映画。

まず、何より音楽がバツグンによい。バンドもののオリジナル曲がここまでよいってなかなかない。主人公は両親の不仲や、学校でのイジメ、恋などに悩む中で、それらを曲に昇華させていくシーンと、曲の良さがあいまって説得力がある。
はじめはかわいらしい少年がどんどん成長して青年の顔になっていく。
ベースの子と2人で作曲するシーンが好き。
人生甘くないけど、若いって色んなもの跳びこえる可能性を秘めている。シビアな現実を織り交ぜながらもさわやかな後味。
スターは出ていないけれど俳優陣それぞれがみんな魅力的だったな。

ジョン・カーニー監督の作品は外さないなあ。はじまりのうたに続き、これもサントラ欲しくなっちゃう。