ハリボ

シング・ストリート 未来へのうたのハリボのレビュー・感想・評価

5.0
【2018年37本目】

どうもlotteです!今回から名前をlotteから改め、ハリボとしてやらせて頂きます!どうぞ、これからも変わらずよろしくお願いします!

ハリボの記念すべき1レビュー目はジョンカーニー監督最新作シングストリート!
前作はじまりのうた、前前作ワンス ダブリンの街角は大人たちによるビターなテイストが売りでしたが、こちらはジャケットを見ればわかる通り、若者たちによる青春グラフィティとなっておりました。

ワンスのあの淡く儚い感じがとてもよかったので、主人公の精神年齢下げちゃうのもったいなくない!?なんて気持ちで鑑賞。

でしたが…完璧にやられた。あーもう!やってくれたなジョンカーニー!!!

彼のセンスが遺憾無く発揮される演奏面はもちろん良いんですが、今回は主人公の家族たちが個人的に刺さりまくりました。

私は三人兄弟の長男です。末っ子の三男とは8歳差で現在は中学二年生。
末っ子はある事情で学校に行けないことが多く、それが本人もコンプレックスになっているようでなかなか前に進み出せずにいます。
私が一人暮らしを始める前、家族で話し合う機会があり、今三男は頑張って毎日学校に行ってるようです。

言いようのない立場のこの映画の主人公はまさに三男なんじゃないかなあと感じ、その背中をぶっきらぼうに押す兄を見たら、涙が止まりませんでした。自分もこんな兄になりたい。一人暮らしで、身近な存在にはなれないかもしれませんが、だからこそ頻繁に連絡をとって応援できるようにしようと感じました。

鑑賞後速攻dvdとサントラをポチり。3月の上旬に一度帰省するので、そのときに三男にサプライズプレゼントしたいと思います。

喜んでくれるかな?なんて考えていたら三男はスクールオブロックを見直してギターを始めるという連絡が(笑)なんというタイムリー、なんという奇遇、なんというシネマティック。

おいおいスクールオブロック(小学生)じゃないか、時代はシングストリート(高校生)だろ?ってことで今年は是非ともお受験を頑張って欲しいですね(笑)

音楽や映画は形がないから、出会いに似てる気がする。この映画やいろんな出会いが私や弟にとって未来へのうたになりますように。
ハリボ

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