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シング・ストリート 未来へのうたのwarderbrothersのレビュー・感想・評価

4.2
ー感想ー
発展途上で未完成だからこそいい!バンドの成長と人格の成長、そして男としての成長がビシビシと伝わってくるスーパー音楽青春映画です!(ダサい)





ー考察ー
同じ監督が手掛けた「ONCE」とストーリー展開は「大不況ダブリンから音楽での成功を夢見てロンドンへ渡る」と全く同じになってます。
ではなぜ同じ内容の作品を作ったんでしょうか。2作品とも共通してロンドンに向かうシーンでエンドロールでその後のことは何も触れられていません。そこから読み取れることとしては、当時のダブリンでは彼らのような音楽で夢見てロンドンへ移る人々が無数にいたということを示唆しています。おそらくそのほとんどは厳しい生活を送ることになるでしょう。でも彼らにはそれぞれ「ONCE」や「Sing Street」のようなドラマを皆抱えてやってきたのです。成功したかしなかったの結果ではなく、運悪く芽生えることはなかった人々に対しても尊敬の眼差しを向けるべきではないでしょうか。それ含めてのFor brothers everywhere 「あらゆる場所の兄弟に捧ぐ」→「全てのミュージシャンに捧ぐ」だと思います!
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