オースティン

シング・ストリート 未来へのうたのオースティンのレビュー・感想・評価

4.7
心がえぐられた。

私だけだろうか?思春期の自分に重ねてしまい、中学生時代のビデオを見せられたときのように、観ていて恥ずかしくなってしまった。

舞台となったアイルランドについては、「ジャガイモの国」くらいの知識しかないし、この時代に生きていたわけではないが、とてもノスタルジーを感じる作品だ。

彼らが演奏する曲は、どれも青臭く若い。それが心に鋭利な刃物のようにズバズバと突き刺さってくるのだ。そのシーンだけで、もう涙がでてくる。

メインキャストが素人っぽく、周りを大御所メンバーで支えているというのも味がある。

ボヘミアンラプソディで有名になった、ルーシー・ボイントンの若かりし頃が観られるのも良い。

個人的には、ゲームオブスローンズのピーターベイリッシュ公で有名なエイダン・ギレンが drive it like you stole it で踊っているシーンが好きだ。

是非観て、心のざわめきを感じていただきたい。