さくらんぼ

シング・ストリート 未来へのうたのさくらんぼのレビュー・感想・評価

4.1
アイルランドのダブリンの14歳の少年が一目惚れした女の子を振り向かせるためにバンドを組んで音楽にのめり込んでいくというストーリー。

・両親が不仲
・不況でお金に余裕がない
・私立校から荒れた学校に転向させられる
・学校でいじめられる
・校長先生から暴力を受ける

こうやって書くとかなり厳しい状況に置かれてますが、ありきたりなストーリーでもあります。

でも…『はじまりのうた』の監督で音楽映画でもあり兄弟愛の映画でもあり、最初はダサかった音楽がだんだん洗練されていくのも良かったし、変な格好にお化粧しながらも時々ドキッとする表情をするようになった主人公の変化を見るのも面白かった。

そして、お兄ちゃん❗️

視点が違うかもしれないけど、私はお兄ちゃんにグッときました。港のシーンは泣けました。自分でもびっくり。

お兄ちゃんが弟を守っていました。両親が不仲でも兄弟で「あの2人まずいよな」と話すことができ、喧嘩を聞かないように兄弟3人で部屋で音楽をかけて踊る。女の子についても後押しをする。男同士だからかなり手荒いですが。どんどんいい音楽ができていったのもお兄ちゃんの影響大。主人公の弟は分かってたかな。

主人公が一目惚れする女の子を見たことがあるなと思っていたら『ボヘミアンラプソディ』の人じゃないですか!目が魅力的で優しかった。

この先、主人公も弟の未来も明るいものであってほしいと願います。
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