黒沢清テイストが、薄い。。
もっと濃くて、
前のめりな黒沢清のフランス映画が観たかった。
霊がそこにぽつーんと居る感じとか、
スーッと宙を浮いて近づいてくる感じは黒沢清らしい幽霊表現。
しかし、半透明のカーテンとか、
風で揺れる木々とか、
もっともっと出して欲しかった！
車窓のスクリーンプロセスすらやってないじゃないか！！
照明がグーーーッと変わるのとか、クリーピーでやってたやつの方が凄かったのに。。
今回は凡庸に。。
てかそもそも、
ダゲレオタイプの撮影法のエロとか怖さみたいなものをもっとやってくれるのかと思いきや、全然そういう感じはないし。。
あとフランス人役者の乾燥した感じとか、ロケ地とか諸々含め、
黒沢映画のイヤーなジメッと感が無い。
黒沢清が全然発揮されてないなって思ってしまった。
これ、黒沢清映画が好きなフランス人とかはどう思ってるんだろう。。
ラストなんか、ちゃんと黒沢清だなぁ〜って感じではあるのだが、
端的にいうと、非常に退屈な映画だった。
完全に失敗してると思う。
黒沢清ファンとしては残念だ。
首長竜とダゲレオは駄目だ笑
