ダゲレオタイプの女の作品情報・感想・評価

「ダゲレオタイプの女」に投稿された感想・評価

郁

郁の感想・評価

2.8
ホラーなの?って思っちゃうくらいカメラワークや雰囲気がときどき怖かったです。序盤の鏡のシーンでは何か映ってない?って疑ってしまいました。しかもフランス映画だけど黒沢監督の作品だし、とても変わった作風だしで少し驚きました。

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ怖さを感じなかったのでホラーとしては楽しめない感じ。しかしながら映像は絵画的で美しいし、ダゲレオタイプの神秘性に魅せられた者が、現実世界と妄想のはざまにとらわれてしまい、やがては狂気を呼ぶというストーリーも良いと思う。ただ、観てる方のご想像にお任せします的な部分が結構あって、そのせいで無理やりストーリー展開していってるようにも感じでしまった。幽霊なのか幻覚なのかわからないけど、母親が父親を襲う??場面のモッタリ感や、主人公がイミフな殺人を犯す場面とかも、ちょっと興ざめしてしまった。好みが分かれる作品だと思う。
りっく

りっくの感想・評価

3.5
その人の最も美しい姿を永遠に封じ込めることができる写真。その写真は人間を冷凍保存させる機械のようなものだ。そこに映った最愛の人を時空を超えて蘇らせるだけで、それは美しくもなり、恐ろしくもなる。黒沢清がフランスで撮った本作は往年のゴシックホラーやミステリーの匂いを充満させながらも、やはり黒沢清しか撮れない映画になりえている。

死んだと思っていた最愛の人が目の前に現れ、その存在に囚われていく男たち。一方でかけがえのない存在という枠組みに彼女たちを固定しようとするエゴや未練は、心身の痛みを与えながらもそれでも器具で固定し写真を撮ろうとするダゲレオタイプに通ずる。

過去作で最も近いのは「岸辺の旅」か。最愛の人から逃れられず、それを現実だと信じ込もうとする。黒沢清作品は現世ともう1つの世界に明確な区切りをつけるものと、曖昧なものに分けることができるが、本作は後者であろう。その囚われようはヒッチコックの「めまい」や、大林宣彦の「時をかける少女」を連想させる。

一貫して主観で描けばそれはロマンチックな愛の物語になるかもしれない。だが、黒沢清はそんな彼を第三者の目で最後は見つめる。人を殺してしまったことで、ようやく踏ん切りがつき彼女と2人で逃避行を企てるが、教会での2人だけの結婚式も、逃避行も、あまりにも虚しい。そんなぽっかりと穴の空いた虚無感が押し寄せるラストは幸福と不幸が一気に押し寄せる余韻が見事。

だが、作り手の意図はよく伝わるが、黒沢清のサービス精神やエンターテイメント性を封じ、あくまでもアーティスティックに徹した作品だけに、観る者の忍耐も試される、評価の分かれる一作である。
MGJ

MGJの感想・評価

2.0
これ黒澤清さんだったんですね。後で知った。。。それ故か、すっごい日本の映画っぽい。。。
画面や空気感が綺麗で好きなんだけど、カメラワークや演出、音楽が。。。
ダゲレオタイプや水銀が話の構成にほとんど関与してないし、生と死の境界、永遠を投射することへの背徳感も描写が少なめ。
後半に進むにつれて世界観が歪み過ぎて、結局実際に人を殺したのはちょっと頭の悪い主役だけ。主演の2人が前田敦子と松山ケンイチで日本でできたねこれ。
フランス映画にした意味あったのかな。
nina

ninaの感想・評価

3.2
前半はかなりゆっくりな展開ですが、どこかハラハラする映像の撮り方で、マリーが階段から落ちた辺りから一気に面白くなります。


ダゲレオタイプの写真を撮ることで永遠の命を得られると思っているお父さん。

異変にうっすら気付きながらも、マリーとの甘い時間を過ごすジョン。

まさに恋愛ホラーって感じでした。
ちふゆ

ちふゆの感想・評価

3.3
勝手な先入観ですが、もっと写真に、なんならアパレルにフォーカスした映画かと……思ってました……気のせいでした……
シネマ3 18:30の回 3番
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