Garu

グリーンルームのGaruのレビュー・感想・評価

グリーンルーム(2015年製作の映画)
3.4
心情変化を「無人島に1組だけ連れて行くバンドは?」の答えで表現するのはありだった。

オープニングは青春ロードムービーの始まりのよう。センスも抜群。
何も知らないで観たらバンドやって恋して旅をする映画かなぁと思うかもしれない。
もしくは最後に横浜の野外フェスに出るのかなぁと思うかもしれない。

ネオナチ軍団の中であんな曲やるなんて…パンクだ。
だから殺されるのか?と思いきや不運な展開で事件に巻き込まれるひと手間がいい。

プロフェッサーX感が強いネオナチ軍団のボスが直接頭に話しかけてくるわけでもなく、キナ臭い交渉を始め出す。
騙されちゃだめよ!と思いながら展開に夢中になって行くが、なんでもっと武力行使で来ないのかな?とも思ってしまう。

個人的にはイモージェン・プーツさんが良かった。髪型、服装、カッター。いい出来だった。
あとやはり超能力の代わりに犬を使う展開もハラハラして良かった。

ただやっぱりやんわり交渉は嘘くさくて恐くて良かったが、色々疑問に思う詰めの甘さみたいなものを感じてしまった。
ドキドキの展開をもう少し見たかった。

そしてまさかのラストは再びの青春ロードムービー感だった。
Garu

Garu