チョマサ

グリーンルームのチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンルーム(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハードコア・パンクバンドがネオナチ軍団と対決する話。

アントン・イェルチンの出演作で見たのは『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ』で、トム・ヒドルストン演じる吸血鬼を世話してる男だった。声が独特な人だよなーとおもっていて、この映画でもその調子の声だった。

すげー怖かった。『ベルセルク』の蝕みたいに圧倒的な戦力差でいいように滅ぼされる話が心底こわいので、この状況からしていやだった。

ネオナチ軍団というかライブハウスの経営者たちが手練れすぎて、前からこういったことに慣れてる様子なのが怖い。
アーントライツたちが人を殺すときに泣きだしちゃうのが、すごくよくて、殺人は怖いものっていうのと、主人公側が泣いてるとより怖い状況なのが伝わってきた。

破壊描写の出来や種類の多さ、誰がいつ死ぬかの唐突さもいい。
話は殺人を目撃して殺される話なんだけど、事実の判明のタイミング(ダニエルが彼氏で裏切るとこ)とか物語をどう突っ切っていくかよく考えられてるみたいだった。単純な話でも進み方でおもしろくなるんだな。ギリギリまで切り詰めてるのもよかった。

冒頭でトウモロコシ畑に突っ込んでるのは、遠いから夜通し運転してるのがわかるし、車に貼ったステッカーにFUGAZIがあったりナパームデスとかデッドケネディーズとかの曲を使ってたりしてた。
いちばんキチッてるのは最後から二番目の曲に感動/興奮して「それを彼女にぶつけた」あの男。
チョマサ

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