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グリーンルームのhorahukiのレビュー・感想・評価

グリーンルーム(2015年製作の映画)
3.4
ガソリンを盗まないと移動することもできないほど貧乏なパンクバンド。コネでライブをすることになり、指定されたライブハウスへ。無事演奏も終わり帰ろうとした時に、偶然楽屋で死体を発見。そのまま、ライブハウスの奴らに楽屋に閉じ込められてしまう話。

う〜ん…思ってたのとちょっと違いましたね(^_^;)閉じ込められたパンクバンドが、襲い来るネオナチ軍団とバトルしつつ逃げ道を探すみたいなあらすじだったので、緊迫感に溢れたハラハラ脱出劇だと思ってたんですけど、何というか中途半端な印象でした。

まずこの作品、緊迫感がほとんどないんですよね。というのも、とある事情があって敵側(ネオナチ軍団)の攻めがあまいんです。その敵側の理由もごもっともだし、納得はいくんですけど、敵の行動がその理由と矛盾しすぎててノレませんでした。敵側リーダー役がパトリックスチュワートだし凄く知的な雰囲気なのに、やることなすこと意味不明で雑。ライブハウスの楽屋というすぐ話が終わりそうなシチュエーションの時間稼ぎという映画製作側の事情でネオナチ側の攻めが甘くなってるように思えてしまうんですよね。だから全く緊迫感が感じられませんでした。

ネオナチという設定自体も本編にさほど意味をなさないですし(パンク側の芯の弱さを露呈しただけ?)、それならいっそのこと敵側の事情をあんまり映さない方が良かったんじゃないかな〜って思っちゃいました。その方が恐怖感は増すように思います。無人島に連れていくバンドの流れも同じですね。

でも、グロシーンは気合が入ってて良かったです。いきなりグロがくるので正直よくわからないところもありましたけど、お腹をカッターでスーとやっちゃうとこや、いつの間にか手腕が切り裂かれてボロボロになってたりとか。そんな感じで普通に面白いんですけど、ちょっと期待し過ぎちゃいました(^_^;)
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