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グリーンルームのRのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンルーム(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2017年の洋画作品。

監督は「ブルー・リベンジ」のジェレミー・ソウルニエ。

話はオレゴン州の僻地にライブをするために出向いたパンクバンド「エイント・ライツ」のメンバーたち。しかし、そこで待っていたのは狂気のネオナチ集団だったというもの。

1月のプレミアムフライデーで安かったので借りたうちの一本。

一昨年の「映画秘宝まつり」で「ナイスガイズ!」と共にWジャパン・プレミアで上映され、話題となった作品で、ずっと気になっていたのをこの度、鑑賞。

あらすじ的に「ネオナチ」が絡んでくることは知ってたんだけど、そもそもネオナチってなんだ?って話。

普通のナチと違うの?という疑問から調べたら、どうやらナチズムを復興しようとする団体って感じらしい。

その程度だから、そもそもエイント・ライツが向かう会場の奴らがどの程度のヤバさかわからない。

フーリガン?ヘルズ・エンジェルス?そんくらいやばいってことかな?

あと、そもそものきっかけとなる殺人もどういう状況で誰が誰を殺したのか、イマイチわかりづらい…。

イモージェン・プーツ(「スウィート・ヘル」)のメンバー?それともネオナチの側の人?

あと、それによってバンドのメンバーが軟禁状態にされてしまう流れはわかるんだけど、ネオナチ側のやり口がいちいちまどろっこしくないですか??

犬を放して襲わせるって!!

まぁ、効果は色々と手続きを時間をかけて踏んだ分、効果抜群だけども(少なくとも3人くらいはやられた)、うーん普通にネオナチの人たちが最初っから攻め込んだ方が占領できそうだけども。

序盤の展開と発端のわかりづらさでイマイチのれなかったってのが正直な感想なんだけど、良かったのがワンちゃん!!

宇多丸さんがタマフルで「ドント・ブリーズ」と共に本作も「犬映画」だと言っていたけど、なるほど、特に終盤の憔悴しきった2人があわや襲われるかと思われたその瞬間、犬が向かう先に図らずもグッときてしまった。

飼い主冥利に尽きるなぁ…。

「エイント・ライツがネオナチが観客の会場で演奏する「それ?演奏しちゃう??」って曲センスやアントン・イェルチン(クロッシング・マインド 消えない銃声」)演じる主人公の「こうなりゃ、ヤケだ!」と言わんばかりに反逆の意思表明とも思える剃り上げた坊主姿など、パンクの初期衝動的な野心的な作品だとは思うが、どうにも飲み込みづらい作品だった。

惜しむべきは主演のアントン・イェルチンの遺作らしい。

「ゾンビ・ガール」「オッド・トーマス」そして個人的に忘れられない作品となった「君が生きた証」などなど、なんだかんだ彼の出演作は結構観てきたけど、良い役者さんだったなぁ。

合掌。
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