takanoひねもすのたり

グリーンルームのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

グリーンルーム(2015年製作の映画)
3.4
ネオナチ集団vs売れないパンクバンド+α
「ブルーリベンジ」の監督作。
この監督作ではおなじみのメイコン・ブレアも出演してます。

売れないパンクバンド「エイントライツ」
営業に行った先がネオナチの溜まり場ライブハウス。
そこで挑発的な歌を歌っちゃったもののライブは無事に終了〜さて帰るかとなった時、たまたま楽屋(グリーンルーム)を開けたら、死体がどーん。殺人事件の目撃者に。
事件を公にしたくないオーナー、とにかく警察呼んで欲しいメンバー、互いの思惑が対立し、メンバーは楽屋に籠城にすることになります、果たして無事にここから出られるか?という話。

最初はネオナチ集団が暴徒化して楽屋に籠城する話かなーと思ってたんですが違ってましたw

オーナーが事態を密かに収めたくて、目撃者を始末しようとする(犯人がネオナチ仲間だから庇ってる)始末されたくないメンバーはあの手この手でこの窮地を逃れる方法を考える。
ドア越しの攻防戦です。
うん、地味な感じですが、この監督は大体こんな感じに概ね地味めな演出だったような気がします。今回は「ブルーリベンジ」より尖り成分を抜いて、対立を分かりやすく、バイオレンスちょい足しした風。
映像はグリーンがかっててきれい。

メンバーのひとりがプロレス技かけれたり、殺された少女の友人アンバー(イモジェン・プーツ)が意外と冷静で使える子だったりして、どうしようと言ってても、あの場で出来ることを頭絞って考える。
楽屋に鍵がかかり、鍵をメンバーが持っていたことが幸いし、籠城することは容易かった。
一方で楽屋に籠城されたオーナーは何とかこっそりコトを収めようと画策するため仲間を集めあの手この手で攻める。

パット(アントン・イエルチェン)の左手首が切りつけられてブラブラ状態なんですよ!
それをダクトテープで巻いて応急処置!
ダクトテープ万能説がまた証明されてます 笑

頑張ってみるものの、闘犬(ピットブル)をけしかけられたり、撃たれたりしてメンバーが死んでいっちゃう。にっちもさっちもいかなくなってきた…といっても物語の起伏が激しくないので、割合淡々と観てしまいます。
ゴア描写はリアル寄り。ショットガンで頭パーンした人の出落ち感が気の毒でした。

美味しいところはアンバーが持っていった気がします。すぱーんと殺してますからね。
それに比べてパットの情けなさ全開が 笑
誰が生き残るのか分からなくて、結末の予想がつかなかった。

ワンコのとぼとぼ後ろ姿と、横たわる飼い主の肩に頭を乗せるところにきゅんとしました。

アントン・イエルチェンもっと出演作観たかったです。