グリーンルームの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「グリーンルーム」に投稿された感想・評価

「売れないパンクバンドがネオナチ・カルトの巣窟の田舎のライヴハウスで殺人に遭遇、迫り来るスキンヘッズと大乱闘~~‼‼」というのでもっとクレイジーなハチャメチャ映画を想定していたが、意外に渋い。敵側も責任の所在を主人公側に押し付けたいので攻撃の仕方が抑制的で、両手で足りる程度しか死人も出ない。アントン・イェルチン演じる繊細イケメンが髪剃って逆ギレからは中々白熱。ハードコア・パンク連中が意外と真面目なのは劇中に名前が登場するマイナー・スレットというバンドの唱えたストレート・エッジ(セックス、ドラッグ、ロックンロールへのカウンターとして「喫煙/麻薬/アルコール/快楽目的のみのセックスをしない」を提唱する真面目思想)からだと思う。日本でもメガネかけたオタク文系が激しい音楽を演る割合が増えたしね。かつてハードコア・パンクに心酔したという監督が魅せたかったのは、そういう人たちの爆発力なんであろう。パンクの1曲のように重たくも爽快にかけぬけるサバイバル・スリラー。

どうでも良いが、ネオナチのボスをパトリック・スチュワートが演じていて、あれほどの御歳になるともはやスキンヘッズなのか単なるハゲなのか分からないので、やはりパンクなんてのは70になって聴くもんじゃないぜ……。
Bitdemonz

Bitdemonzの感想・評価

3.5
予備知識ゼロで鑑賞したのが功を奏したのか、先の読めない籠城スリラーを楽しめました。

適度なゴア描写とハチャメチャになり過ぎない理路整然とした展開、含みをもたせた演出、抑圧から解放に向かう爽快感と虚脱感など割と丁寧に作られた、厳ついモヒカンなのに繊細な優等生のような、そんな印象を感じた次第です。
…とはいえちょっと物足りなさも。

何かっつうと楽屋に戻るという流れはオモシロくて笑ってしまった。
軽いコメディホラーかと思いきや、シリアスで何気にゴア入るし、楽屋の閉塞感もあって、で、テンポも良くて佳作。ストレートエッジは非暴力なんだぞ!犬が恐くて最後は可愛い。
ICHIJIKU

ICHIJIKUの感想・評価

3.8
インディーズのロックバンドがネオナチ軍団と攻防戦をする話。"グリーンルーム"は意味としては"楽屋"だけれど、様々な"グリーン(色)"を強調した世界で良いなぁと。でもそういった、穏やかで静かな色に囲まれていながら不穏で暴力的、痛々しいゴア表現たちが狂気を醸し出していて良かった◎
「楽屋に閉じこもったロックバンドのメンバーがネオナチ軍団と戦う」という、いかにも知能指数が下がりそうな映画であるが甘く見てはいけない。
まず冒頭の主人公らが乗った車がトウモロコシ畑に突っ込んでいる状況というのが、「知らぬうちに周りを囲まれている」という後の展開への丁寧な伏線になっているという点が面白い。
また、本作はゴア描写にも力が入っているが、全編通して淡々と進む語り口な為に、それをあえて強調するといったことが無く、サラッと描いていたのは素晴らしいと感じた。さらにはその語り口が作用し、上映時間90分台という事も相まって非常にテンポが良い。
ネオナチ側の描写も決しておざなりになっていない。犬をあそこまで強く恐ろしい存在として描いていたのは面白かったうえに、その飼い主が愛犬家としてしっかり描かれていたのも良かった。画作りにも力が入っている所為なのか知らないが、個人的には中盤でナタを持ってクラブハウスに入っていく坊主二人を背面から撮った画が結構カッコよくて好きだ。
このような点から、単なるクライム/スリラー映画と位置づけするには少し惜しい気もする映画になっており、私は完全に面食らった。
壺尊師

壺尊師の感想・評価

2.8
インディーズロックバンドが殺人事件を目撃してネオナチに追い詰められる話。
ちょっと人間関係がわかりにくい。ネオナチの存在も。登場人物のロック思考は面白かった。破壊的な人もいればわりと真面目な人もいて。わりとあっさりと死人が出るので面食らった。
ちかミ

ちかミの感想・評価

3.3
「パンク〜ハードコア版タランティーノ」とも言える、B級スリラー。

ツアー中のパンクバンドが、トラブルに巻き込まれ楽屋に監禁される。事情は追って判明してくるが、ドーベルマンやスキンズの波状攻撃を受け、どう考えても命は無いガケっぷちの状況だが…。

そもそも、ネオナチがわらわら居るライブで、Dead Kennedys「ナチ・パンクス」を演奏する辺りからして危ないし…。
関節技が得意だったり、すぐ弱音を吐いたりと、バンドマンのキャラ設定がなかなか面白い。
vanilla

vanillaの感想・評価

3.6
ライブハウスの楽屋に何故か閉じ込められるワンシチュ作品とだけ知ってて見たので、え!こんな設定!ってどんどん繰り広げられる楽しい展開に驚き
パトリックにアントンってスタートレックの共通点あるね
みーこ

みーこの感想・評価

3.3
こんなハゲ集団には要注意ー!



貧乏バンドが人から紹介してもらったライブハウスで演奏することになり意気揚々と現地入りしたら、運悪く他バンドが起こした殺人の現場を目撃してしまい…



同監督作品の『ブルー・リベンジ』が嫌いじゃない私は本作も普通程度には楽しめたし『ブルー・リベンジ』より遥かにエンタメ性が増していて良かったと思います。


アントンのザックリ裂ける腕肉とか、
確認の為と遺体のお腹を縦に割いたりとか、喉元喰いちぎる凶暴に躾けられたワンコとか、痛々しい残酷描写もリアルで素晴らし〜!


いつも穏やかプロフェッサーXなパトリック・スチュワートがハゲ集団の冷酷なボスキャラなのは新鮮だけど気持ちは少し複雑…


それに何となく“居るだけ”ぽさが…笑
もっと血の気もたっぷり攻撃的な一面があっても良かったかもしれませぬ。


何かを吹っ切り髪を坊主頭にして立ち上がるアントン・イェルチンの後ろ姿はサイコーだったぜ!!
なぜ亡くなってしまったのー!?(ノД`)
風来坊

風来坊の感想・評価

2.5
売れないパンクロックのバンドが、地方のライブハウスで恐怖を体験する事になるサスペンススリラー。

よくある巻き込まれ型のスリラーですが、主人公達が売れないパンクロックバンドと事件の舞台ががネオナチの巣窟のライブハウスというのが新しさというか変わった設定で面白いところ。始まりは良かったですが事が起きてからグダグダしている印象。敵の素性やリーダーの立ち位置がイマイチ掴めない。

残酷描写、暴力描写は高レベル…苦手な方は観ない方がいいでしょう。でもグロいけど北野映画のような痛さはあまり感じないんですよね…なぜか。最初は一方的で力の差を感じるが追い詰められて覚醒して逆襲が面白いところじゃないかと思うのですがちょっとあっさりで残念…。主人公より女性が頼もしい。どうでもいいし…確かに虚無感に溢れた変わった映画でした。