LISTEN リッスンの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「LISTEN リッスン」に投稿された感想・評価

はろぅ

はろぅの感想・評価

3.0
始まりから最後まで無音。
さらに、使わなかったのですが雑音対策に耳栓も構えて下さってました。

聞こえないという感覚がわからないので理解できないのではと構えてましたが、主催の方から「そのまま感じて見てください」とのアドバイスで心を無にしてみました。

見るにつれ、音のない世界に自分が今まで聞いてきた音が聞こえてくるような不思議な感覚。
聞こえる事に怠けて、感じていなかったいろんな現象。
フッと感じる瞬間がある。

・・・しかし、普通の映画だったら気にならない腹の虫が今日に限りなぜかなぜか上映中バカデカイ音で時間いっぱい鳴り響き、残念なことに周りの方は耳栓してない方ばかりで集中きらせてしまいました。すみません。
シーンとした会場で本当に空気読めない人。。。
出演者のパフォーマンスの出来にばらつきがあり過ぎ、もちろん質の高いものはそれだけで観る価値がある素晴らしいものだが、いかんせん稚拙なものは下手な素人の創作ダンスのようで厳しい
無音映画なのに「聴く」という題名なのはアイロニーらしいけど、音のない踊りや動きから音が聞こえてきそうだからそれを「Listen(聴け)」ということだと思っていたし、聞こえてきそうだった。
耳栓をして見たが無音は少し不安だった。同時に魅力的だ。
「あ〜、そっか、そうだよね。」
が多分10回くらいあった。

う〜ん。
「音のない音楽映画とは」

 効果音、劇伴、生活環境音なしの無音の音楽映画。一体、どういうことか?
 劇場に入る前観客に配られる耳栓、この耳栓を付けてこの無音の映画を鑑賞するとのこと。どういうことか?
 劇場が暗くなり、耳栓を付けると、怖い、物音とか、呼吸の音、自分が足を動かすときの衣服が擦れる音、全てが聞こえなくなる。光るのはスクリーンだけ。とても怖い。
 映画に出てくるのは、耳の不自由な音楽表現者たち。彼らが、手話をしながら体を動かすと、驚く。自分の体がノってくる。画面に流れる「音楽」と同じリズム、ビートで体が動く。これは紛れもない音楽映画、音楽体験映画だと思った。
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 一人一人違うリズムの「音楽」を奏でる15人の聾者たち。この映画は「耳の聞こえない人にも音楽がある」ということを、耳の聞こえる人にも体験させてしまうという驚くべきドキュメンタリー映画だ。
 一人が「音楽」を奏でると、もう一人がその音楽と同じリズムで音楽を奏で、また一人が来て奏で、また一人が……総勢6人の無音のセッションシーンには度肝を抜かれた。

 なぜ、耳の聞こえない人たちが奏でる無音の「音楽」が、私のように耳の聞こえる人にも音楽として伝わるのか?だってダンスだから?いや、確かに彼らの「音楽」は一定のリズムで体を動かすダンスに近いかもしれないが、その身体表現はダンスとは少し違うような。その「音楽」を直接的に音楽として認識できてしまう感覚が確かにあった。(こればかりは言葉で説明しづらい)

 説明した所でこの奇跡に近い現象を矮小化させてしまうだけに過ぎないが、私は光の波動性に答えがある気がした。というのも、音は空気中を波として伝わり、その波の振動を我々は音として認識する。同様に、光、つまりスクリーンから来る光も、1800年初頭ヤングの実験により波ということが証明され、それ自体が振動している。劇中には「空気の振動が邪魔だ」という字幕があるが、音も光も振動にまつわる現象ということに何かヒントがある気がした。音楽表現者たちの奏でる「音楽」はダンスというより、「風の流れ」に近いという感覚がある。

 と、いくら文字で説明しても意味がない。監督の言う通り「感じればいい」私が「音楽」を感じた時点で「耳の聞こえない人にも音楽がある」ということを証明しているし、現にどんな人にも音楽は心の拠り所、表現方法として存在していた。
評価を付け難い。映画館で斜め後ろに座っていた聾者の方が途中手を上げて揺らしていたのは映画でも語られた『共鳴』のようなものだったのかな。少し集中が途切れてしまったけど全体を通して観て良かったと思えました。
ぼく

ぼくの感想・評価

3.0
聾唖者が体の動きで「音楽」を表現する。映画館で耳栓まで配られるサイレント映画です。半分は成り立ちや表現者の想いが、もう半分は彼らの音楽シーンが流れます。うーん、音楽はやはり「音」があるという固定概念があるのでわざわざ音楽と表現せずにダンスや感情の発露と呼んではいけないのかなーとずっと思ってしまった。
ただ「聾学校の音楽の授業は楽しくなかった」と、いうくだりは今までに感じたことがない視点で視野が広がってよかった。
みんな常に楽しそうに笑ってる。

映画と関係ないかもしれんけど、こういう「常にニコニコ笑ってる」顔を見ると不安になったり不気味に思ったり苛立ったりすることがある。
この映画のなかで「音楽」をする人たちの笑顔は何なのか。
笑顔が過剰すぎて、逆に感情が読み取れない。無表情よりも不気味だ。

ただ一人を除いて、みんな笑顔を絶やすことなく音楽をしている。
シーンがいくら変わっても、みんな笑顔。
息が詰まりそうになる。観たときの心のコンディションのせいか。

とはいえ、その「ただ一人」というのが良い。
スキンヘッドで眉がなく、まったく笑顔ではない。
他の出演者の、「君もさあ踊ろうよ!」感が全くないのが良い。
ysm

ysmの感想・評価

2.8
音楽の授業が嫌いだったおじさんの音楽が一番良いなあと思いました。多分あそこが映画のピークやったのかな?他はやりたいことは分かるけど、「なるほど…」と思うしかなかった。ここからなにか発展できるかも……?
notanota

notanotaの感想・評価

3.5
無音の音楽映画。耳栓つけて鑑賞。

音楽って何だろう。リズムを楽しみ、心の音に全身を委ねたそこには、確かに音楽があった。
音楽は音だけじゃない?身体と未分離?踊りは音楽?心のほとばしりの具現を音楽と呼ぶのか。
だけど、心のままに身体を拡げてゆく皆さんの姿を見ていたら、音楽、なんて言葉にとらわれることが些事に思えてきた。あんな風に身体いっぱいで表現したことがあるか?できるか?羨ましい。
あと、音のない世界では、手の動き細部まで、こんなに滑らかにくっきりと見えるんだなってじわりと感動。

意外とあっという間の58分。映画館で観てこそな作品。
勝手にちょっと哲学的?な気分になりました。
耳栓使うのも高校以来で懐かしいきもち。