アタフ

ファンタズムのアタフのレビュー・感想・評価

ファンタズム(2014年製作の映画)
3.3
かなりの低予算作品ではあるが、それなりの怖さクオリティはあるかなと。
簡単に言えば交霊もののホラー映画。息子を失った家族が息子に会いたい一心で交霊術をするも、霊を呼び込んでしまったため大変なことになる。言わばこの手の映画のお決まりのパターン。

登場人物のごとの各パートで区切られており、『呪怨』シリーズのような作りとなっている。ただ、『呪怨』シリーズと違って、各パートそれぞれそこまでインパクトがないため、少々退屈。やはりホラーオムニバスというジャンルの作品は、それぞれの話にある程度のインパクトがないと、
興味が持続しずらいのかもしれない。そう考えると『呪怨』は良くできている。

登場人物の演技なども規模の割には悪くなかったが、一番気になるのはあの交霊師のルックスである。太っていて、オールバックで、金のネックレス着用という、胡散臭さ満点のルックスで、こいつ絶対詐欺師だろと!!ツッコまざるを得ないのが笑えるポイント。だがこの交霊師以外にも…

ジャパニーズホラーとしての恐怖演出はポイントを押さえていて、しっかりと怖いシーンも多数。カーテンの使い方や、生気を失った人間の演出など秀逸。普通に怖い。

ただ良くも悪くも71分間の低予算ホラーであるため、見ごたえなどはないのだが、悪くはないホラー映画だと感じた。地味に感動するのもポイント。
アタフ

アタフ