ひろ

僕らのごはんは明日で待ってるのひろのレビュー・感想・評価

2.3
全体的にセリフが堅い。万田邦敏の『接吻』や『UNloved』みたいに、論理的なセリフを俳優が不自然に発するのとも異なり、本作のセリフの不自然さは意図が見えない。小説のまま飛び出して来たような感じで映画の言葉になってない。

序盤、教室で座ってる中島裕翔に唐突に新木優子が話し掛ける時の、新木優子のファーストカットへの繋ぎがやや不自然に思えた。
新木優子が泣く時はどういう状態かを、後半で、ナラタージュで説明することの凡庸さとどう向き合えば良いのか分からない。
ラストシーンで、カメラがカーテンに寄って、カーテンがユラユラ揺れたところで、傑作にはならない。映画の力が枯渇気味の清さんと同じ性向だ。
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