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ベイウォッチのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ベイウォッチ(2017年製作の映画)
3.7
今年の夏はコロナ禍だったり、なかなか暑くならず、そうこうしてるうちに9月になってて、あっという間に秋の気配が近付いて来てしまい、気付けば「海の季節」なんてどこ行った?という感じ。

とは言え、この機を逃し、また来年の夏の気配が来るまでこれを観ないってのもないな、ということで、機を逃すべからず!『ベイ・ウォッチ』。

とか前振りしておいて、海水浴とかここ数年、行った記憶もないけども。

ドウェイン×ザックエフロン。
男性における“力”と“甘さ”の象徴みたいな2人が肉体美をこれ見よがしにばら撒きまくりながら同じ画角に収まってる、実はスゴい映画。

砂浜の治安と秩序と安全を守るライフガードチームが、FBIまがいの麻薬捜査に首を突っ込む。

圧倒的におかしな話ではあるけど、この2人を中心に本気なんだか笑かしにきてるのか、いやもうその両方か、という、絶妙なテイスト。

いつの間にか、意味不明な展開に飲み込まれてワクワクしてくる不思議。

いや、良く良く振り返れば、あの冒頭の、タイトルが海からザッバーン!イルカ、バシャバシャ!ドウェイン、グワァ!のあのシーンで既に抗えない波にのまれたと思われる。

ライフガードは命あってのライフガード。
ライフガードは個人の力ではなく、信頼の上の家族。

いちいちふざけてくるけど、そこだけは割と真剣にブレずに描くので、とても大変な仕事だと言うことと、仲間の助け合いというかチームプレイの大切さや家族を思う絆、みたいな少しあったかい部分も感じる。

そして、こんなチームとドウェインがいる浜辺なら絶対事故も犯罪も起きないよね、という無敵の安心感。

男として、見た目でもワクワクドキドキするビジュアルとシチュエーションもあって「もう、わかってるねぇ」と終始ニヤニヤしてしまう性。

でもこの映画はもう堂々とニヤニヤして良いと、直視しまくっても良いと思える爽快に開き直れる素晴らしさ。

最後いきなり逃亡劇になるとか、ドウェインの転職の件とか、ライフガードの組織の仕組みとか、色々弾けてる部分もあるけど、全体的に最初から最後まで弾け切って走り抜けるので、もう、それでよし!

元気がなくなった時はまたこれ観よう。
“スローモーション”、堪らん。

こんなライフガードチームなら一生懸命頑張ってチームに入りたいというロニーの気持ちに共感。
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