Nekoさん雪の国から

ニードフル・シングスのNekoさん雪の国からのネタバレレビュー・内容・結末

ニードフル・シングス(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

古くても面白い。

設定が単純なようで意外と深いっていうのが、キングらしいと思った。キング曰く、ホラーを書いてるつもりはなく人間心理を書いているっていうことを踏まえれば楽しめると思う。誰の心にもある悪い考えを、日常の些細なきっかけと、ちょっとのいたずらから小さな町を破綻にまで追い込む過程がとても良かった。アランが神父に尋ねた、悪魔にそそのかされたらそれに従うしかないのか?みたいな問に対して、その人次第で未来は変わるっていうのが(言葉は全然違ったかもしれないけどそう解釈しました)物欲という隙きにつけこまれ、別の形で対価を支払わされることは、人間の弱みと正直さを利用した最悪な手口だと思った。不真面目な人なら守らなかったりすると思うけど、キャッスルロックは田舎でみんなが知り合いという環境だから、ある意味お人好しというか、そこに目をつけられた感じがする。
ただし、ゴーントの誤算はアランがいた事なのかもしれない。なので、ゴーントが予言する未来でアランの孫とまた対決することになるんだろうなと思うとちょっとゾッとする。

途中で爪が汚かったり、歯が汚くなってたりしたのに気づいたときもゾッとした。

エド・ハリスはやっぱりいい俳優さんなので、演説のところではっとさせられたし場が引き締まった。