このレビューはネタバレを含みます
虚言ばかりで何が真実か、元々真実などありはしないのかわからないけれど、幾重にも重ねられた美しき詩的な映像がコクトーを彷彿とさせて引き込まれた。
謎の男に惑わされるアイライン強めな美女たちも麗しくっ…
銃撃をかわしながら森を駆け抜ける男。倒れたかと思いきや何事もなかったかのように起き上がり、たどり着いた小さな村でレジスタンスの英雄ジャンの相棒だと語りジャンの館で彼の妻や妹たちとお戯れ。ラストは再び…
>>続きを読む嘘つき男がナチス?から追われる中ある町の館に逃げ込んできて匿ってもらおうとするが...的な話。もう途中で筋追うの諦める。ロブグリエ作品恒例。モノクロの美しい迷宮に閉じ込められる感覚、これがあれば良い…
>>続きを読む↓のレビューは、以前のアカウントにて鑑賞直後に投稿したレビューになります。
☆☆☆★★
冒頭での、森の銃撃を観た瞬間に。ひょっとしてロベール・アンリコの『ふくろうの河』じゃなかろうか?と思いあた…
男が嘘つきであれば、"嘘をつく男" はホントなので矛盾します。
男が嘘つきでなければ、"嘘をつく男" はウソなので矛盾します。
あらヤだわ、どうしましょう? とか考える必要はありません。いずれにし…
うわぁ何コレ全然わからねえや。
アラン・ロブ=グリエ作品には初挑戦だが、入口にこれを選んだのはこの上ない悪手だった気がする。
時系列のメチャクチャさ、死と裏切りのメタファー、静物のような人物配置と…
全部が嘘だろうと思いながらも、どこかで真実を探りながら観る
次第にトランティニャンが滑稽に見えてきて、どうせなら最後まで見届けてやろうという気持ちになるのだが、それさえも軽くあしらわれたようで少し悔…
嘘の反対には真実がある。つまり、「嘘をつく」ということを信じるなら、「真実がある」と信じてることになる。
本作、そういう態度を否定する。
真実とは何か。大勢が一致する見解か、定量的に表されるもの…
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