第一次世界大戦時のトルコ政府によるアルメニア人大虐殺を背景としたメロドラマ。メロドラマ描きたいんかアルメニア人の苦難を描きたいんか、どっちやねんと思うが、まあメロドラマのほうだろうな。社会派的な描き方ではなく悲惨な場面を見せるための虐殺ポルノなんだと思う。監督にそういう意図がなくてもそういう風になっちゃってる感。こういうのほんと難しいな。
ただメロドラマとしてはヒロイン使い捨てのところも含めてよくできてる。最後に残るのは男2人なのか。
オスカー・アイザックも良かったが、クリスチャン・ベール演じる記者がもうかっこよすぎで美味しすぎる。
ああいったヘイトによる虐殺に対しては確かに生き延びることが悪意に対する復讐だよな。
それにしてもあのトルコ人の友達気の毒すぎ。マジョリティ側の人間は下手にマイノリティと仲良くなったり同情で動いたりすべきではないということか。真っ先に殺されちゃうのはこういうお人好しなんだよなあ。
