のん

シラノ・ド・ベルジュラックののんのレビュー・感想・評価

4.5

2017年再鑑賞&再投稿。

時々観たくなる映画。

17世紀に実在した、剣豪にして作家、哲学者、理学者でもあるフランスの詩人、シラノ・ド・ベルジュラックを主人公にした人気戯曲の映画化作品。
初演の1897年から、繰り返し上演され、ミュージカル化もされてるくらいだから、そのストーリーの持つロマンスは太鼓判だと思います。

映画としてこの作品が多くの人に受け入れられるかはわかりませんが、
「私心なき恋愛の殉教者」シラノ・ド・ベルジュラックの物語はほんとにロマンチック。
鼻が特別に大きいという見た目の障壁から女性を避けてきた男、シラノを演じるドパルデューの素晴しさ!悶絶!
容姿へのコンプレックスから、自分の心は打ち明けられずに美男ではあれど知的ではないクリスチャンの影武者として恋の詩を捧げ続けるドパルデュー(シラノ)!ああ素敵。

即興の詩を唱えるシーンが長いので、そういういかにも“演劇的”なものが苦手な人には薦められないけど、演劇や史劇、純文学が好きな人なら大丈夫かと思います。
“鼻が大きい”だけで大真面目なストーリー。

私はこの話が大好きで、「愛を語る技術」に官能を見出だす当時のフランス的な風俗もまた興味深い。


あんまりそーゆーのは…という方にはスティーヴ・マーチン主演のコメディ『愛しのロクサーヌ』をおすすめします!



追記:なんと!私はこの舞台の来日公演を、ジャン=ポール・ベルモンドの主演で観てます!