いやいや、こんな世の中きれいじゃないよ〜!って思う設定だけども主役のマギーを演じるグレタの毒のない悪くいえば善人すぎるアホくさい佇まいが、こんな事もあるかもなぁと思わせてくれる1本。
不倫略奪やら精子提供やら盛り込んでるネタは大人向けの素材なのに、きれいにお料理できるのはマギーのおかげかな。。
きらいなひとは、変な話〜!って鼻で笑いたくなるだろうし、イーサン・ホーク演じる夫ジョンの優柔不断ぷりにも(まあそのうち1つは、まんまと罠にかかっただけなんだけど)辟易するんだけど、なんかどっかみんな憎めなくて良い。
ハリウッドスターとかでも元嫁と今嫁が夫や子供たちを交えて交流する様子がゴシップマガジンでもよく取り上げられるけどさ、経緯がどうあれ子供という存在がそこにいる限り男と女である以前に、父母としての立ち居振る舞いや理性のコントロールってものが求められるのが大人なのかもしれないね。
でも自分だったら無理だなー!自分の家庭を壊して夫の子供を産んだ女性と面と向かって話すなんて無理無理ー!そんなん飛び蹴りしちゃうかも(凶暴)笑
でもこの映画を見て、こういう家族の形とってる人いるんだろうな〜(多くはないけど)って思うと世を賑わせてる二股やら不倫やら略奪やらも一括りには出来ないドラマがそれぞれ後ろにはあるんだろうなって思いました。
元嫁のジュリアンムーアが前半まじ怖かったけど嫉妬の炎に身を焼かれてるのはなにも奪われた側の元嫁ばかりじゃなくて、今嫁も同じなんだなぁって思う描写も前半にあって、やっぱりけっきょく夫のジョンがもっと自尊心があって、理性のある男だったら子供たちも混乱しないで済んだだろうなってのは、ただひとつ自信を持って言える見解。
大人にとってはマギーの存在を通して絆が強くなったとか、マギーはマギーで念願の子供を手に入れたとか、いくらでも言えるかもしれないけど、子供たち、特に元嫁の長女は勘弁してよってなってて見てて可哀想だったなあ。
だからやっぱり、順番って大事だと思います。むかし、若者たちってドラマで斉藤由貴(妻役)と満島ひかり(斉藤由貴の夫と浮気してる愛人役)が夫を挟んで修羅場になる晩御飯のシーンがあったんだけど、そのときの妻役の斉藤由貴が話す言葉がとても思い出される1本でした。
満島ひかりが、奥さん(斉藤由貴)を前に、これまた堂々と「支えられてたし、この人とは運命だから諦めきれません」と言い放つシーンで、妻役の斉藤由貴が言う「あなたは大きな勘違いをしている。相手が既婚者だった時点で、それはもう運命じゃないのよ」って言葉。
本当にそうだと思いました!
マギーズプランは現在アマプラで見れますのでぜひ見てみてくださいね〜!セットや美術もかわいいですよ💕