聖の青春の夜な夜な映画祭のレビュー・感想・評価

私にとって生き方がカッコいい職業といえば棋士だ。手振らでやってきて、将棋を指して、去っていく。どこか流浪のようでもある。

村山聖の生涯は、まさに棋士だった。負けたくない、その一点に拘り、まるで何かに憑かれたように、文字通り命を削って将棋を指す信念、あるいは執念に泣けた。

面白かったです。

村山聖が将棋盤に駒を置くとき、カチャッという駒と盤が触れる音の裏にドンという低音がエフェクトされていたり、映画として作りがきめ細かく丁寧な作品。