色々な描写がとても丁寧に描かれていた気がする。背景に雪が降る羽生戦のカットとか凄い美しかった。
変人棋士、村山聖が好きになる映画。その偏ったキャラクターは微笑ましいし、応援したくなるし、自分の命の期限を意識しているからか人間臭さが凄い凝縮して滲み出ている。
ライバルの羽生名人、師匠の森、弟弟子の江川、東京で友人になる棋士荒崎など、周りのキャラクターも凄い良かった。ちょっと痩せた東出くんの羽生名人は角度によっては羽生名人本人にしか見えないカットがあって凄いなと思った。
対照的に描かれる弟弟子の江川とのパートはこころに響くものがある。
作中結構時間経過があるんだけどそれがとてもわかりにくかったので、時間経過や今の日付、この対局が何戦の何局目なのかとかのテロップを出すべきだったと思う。