聖の青春の作品情報・感想・評価

聖の青春2016年製作の映画)

上映日:2016年11月19日

製作国:

上映時間:124分

3.6

あらすじ

1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)六段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京しようとしていた。聖の上京を広島の両親は強く反対する。反対の理由、それは、聖が幼少期より「ネフローゼ」という腎臓の難病を 患っていたからである。彼は、常に死と隣り合わせで生きていたのだった。東京―。髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らか…

1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)六段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京しようとしていた。聖の上京を広島の両親は強く反対する。反対の理由、それは、聖が幼少期より「ネフローゼ」という腎臓の難病を 患っていたからである。彼は、常に死と隣り合わせで生きていたのだった。東京―。髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らかった家、酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、みな彼の将棋にかける思いを理解し、影ながら支えた。聖が七段に昇段したころ、同じ年齢の羽生善治が前人未到のタイトル五冠を達成し、「名人」のタイトルを獲得する。聖は強烈に羽生を意識、彼に対し、ライバルのような、憧れのような想いを抱いていた。羽生に刺激を受けた聖は更に将棋に没頭し、並居る上段の先輩棋士たちを下して、快進撃を続ける。そんな中、聖の身体に癌が見つかる。だが、「このまま将棋を指し続けると死ぬ、手術し、療養すべし。」という医者の忠告を聞き入れず、聖は将棋を指し続けると決意する。彼の命の期限は刻一刻と迫ってきていた…。

「聖の青春」に投稿された感想・評価

そんなことよりも、今僕たちが考えなきゃいけないのは、目の前の一手です。

このレビューはネタバレを含みます

まずは松ケンおめでとう!素晴らしい演技だったよ!20kg以上増やして村山聖になり切った彼はすごい!大河の視聴率低迷以来目立った主演映画に恵まれず、というか、それ以前が破竹の勢いだったせいか、かなり世間の風が厳しくここ数年映画テレビで本来の実力発揮出来てない感じだった。でも松ケン程の俳優がこのままで居る訳ないと思っていたらこの映画!! もう村山聖にしか見えなかったです。一言で言うと何でしょう「おタクバージョンの野獣」とでも言いましょうか、静かなんだけど、内面が炎、情熱の塊、闘う時だけの為に生きてる天才棋士(それ以外は汚い部屋で寝転がって少女漫画を読んでいる)。元々生まれつきか、それとも親の不行き届きか(映画では竹下景子演じる母がドクターから怒られてた)、重い病気を背負い小学生時代からの入院生活。そんな入院生活が寂しくならないように親から将棋やオセロを与えられ、将棋に出会い目覚めハマり、15歳で師匠に弟子入りしてからは、将棋だけの人生。

天才棋士羽生善治とは当時ライバル。この二人だけが雲の上の試合を重ねる事が出来たのだ。ある遠征先の北国で、羽生に二人で飲みに行きませんかと誘う。窓の外に雪が降る居酒屋でお酒を飲むシーン。正直、松ケンが一人で喋っていて、このまま羽生さんは相づちくらいしか打たなでしょ、いや相づちさえも打たんよこの人。。。。いや、待て、羽生は多分意味も無く喋らないだろうから、このまま聞くだけか。聞いてさえいないんじゃ?え?このまま村山さん一方的に話してくの?なんて実は心配しました。。。だって羽生さん必要な事しか言わねえでしょ。でこの状況羽生にしてみれば必要な話あまりないでしょ(汗)どだい心を通じ合わせようなんて思う人とちゃうでしょうし。。。

ところが、羽生らしい返事をしていたね。海の底深くに潜り過ぎて一体どうなるんだろうと思う事もあると。そしてある意味最後愛の告白的な言葉を言う。「その海の底に村山さんとなら行けますね」と。これほど嬉しい言葉はないでしょう。良かったね村山先生。

日頃嫌いなリリーフランキー(それらしくなんか物が分かってる風にしてるのが嫌いだったが)今回は景色に溶け込んで良かったです。とても大阪の景色に馴染む気の良い師匠。

あと、驚いたのは、羽生善治役の東出昌大はこんなに上手かったとは驚きだ。佇まいがまるっきり羽生でした。くせ毛は無かったけど。右脳が思いらしくちゃんと傾いていました。

大恋愛をするのが夢だった、と言ってたけど、少女漫画「いたずらなkiss」がそれだったかな。いや、50年生きてても、あなたその性格と外見じゃ彼女は出来んでしょ、とつっ込みたくなりましたが。。

短命で終わった不幸な棋士と言われてるけど、映画を見ていてとてもとても幸せな人だったと思えました。ただ永くだらだらただ生きてる人が多い中でこれだけ命を賭けれる人生を羨ましく思いました。脳の働きが弱まるから麻酔を拒否したあたり、もうそれを物語っていました。
S

Sの感想・評価

5.0
村山聖への評価5。
将棋には全く興味がなかったけど、この人のことをもっと知りたいと思う映画だった。

少し調べると、普遍的な優しさを持つ人で、体調の悪い時でも後輩に将棋を教えることをいとわなかったそう。若い子や弱い子に対して徹底的に優しく対局料が入る度に貧しい国の子供達に寄付をしていたという。

将棋というものは、どうしても勝つことによって、人を傷つけてしまうことだから、それをずっと気にしていた。

本当に優しい人。

ネフローゼという病気で顔や身体がむくんでいたのだけど、実際の写真を見ると、失礼かもしれないけど、そのどれもがとても愛らしい

できれば結婚して子供を持てたら良かったなぁ、悔やまれます、残念で仕方がない

手術をする決心をし、家族には葬儀の話を
しながらも、深夜に将棋の練習をする音がパチンパチンと聞こえてくる。
お母さんと一緒で涙が止まらなかった。

松山ケンイチの入魂は見るべき。
そして子供はゲームじゃなくて将棋を指してる方がかっこいい。
yuki

yukiの感想・評価

5.0
最初は、好きじゃない作品かもと思った。
どんな理由であれ、生きることを放棄するような生き方は全然納得できないから。

だから、羽生さんに負けたあと、癌を放っておく主人公に腹立たしさしか感じなかった。

感覚が鈍るより、置いていかれるより、生きていなければ目指せないじゃないかと。

だけど、羽生さんとのサシ飲みのシーンの後半、どうにも涙が止まらなくなった。

やり方は絶対に間違っているけれど、命よりも時間が惜しいと思えるほど強くなにかに夢中になることなんて、
なかなかないから。

そういうものに出会ってしまった人は、そういうものに出会ってしまった人同士、感じるものがあるのかな。

とか。

でも、私はやっぱり、命あっての物種だと思う。


だから、彼が手術を受けると決めたとき、とても嬉しかったなぁ。

命を捨ててまでしがみつこうとした将棋が、
手術をうけてでも続けたいことに変わったから。

あー。めっちゃ泣いた。
mod

modの感想・評価

3.5
本人達の事を全然知らないのでそれぞれの名人達を知っていればより楽しめただろうなぁという感じです。

最近がむしゃらに熱血な作品を見ることが多かったので静かな情熱の描き方を見られて面白かったです。抑えた苛立ちとか闘志とか、目に見える形にするのは難しい。
N

Nの感想・評価

2.5
記録
ロム

ロムの感想・評価

3.2
将棋のことはよく分からない。だから春に観た「3月のライオン」はエンターテイメント性があり、比較的分かりやすかった。
しかし今作は実在の人物を主人公にして実話に沿って作られた作品であるがゆえに、作り物のような盛り上がりはなく、淡々と物語が進んでいく。むしろドラマチックなのは主人公のキャラクターのみと言えなくもない。そのくらい、話としては地味なのだ。
だがその分、志半ばで力尽きていく彼の無念が迫って来た。

同時に、先日偉業を成し遂げた羽生善治という棋士の、化け物のような凄さに敬服。
910r9

910r9の感想・評価

3.7
松山ケンイチの演技力を実感しました。
将棋は全く初心者なのでちょっとでも知っていればもっと楽しく鑑賞出来たかなと思います。(^^)
聖の"本気でやっていない"、という台詞や、第ニの人生という事に不快を感じる場面には随所胸を刺されました。
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