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おとなのワケあり恋愛講座のmumbleboyのレビュー・感想・評価

おとなのワケあり恋愛講座(2014年製作の映画)
3.3
これは多分ハズレかもと思いつつもピアース・ブロスナンなんてずっと見てないなと思い観ちゃいました。サルマ・ハエックもジェシカ・アルバも全然見てないからこれだけ懐かしいメンツが揃ってればそれだけでちょっと観てみたいと思いました。

ピアース・ブロスナンというと僕は「探偵レミントン・スティール」というTVシリーズを割とリアルタイムに近いタイミングで観ていました。ウィットにとんだイギリス紳士がアメリカで探偵をやるというドラマで結構面白かったと記憶しています。そこから007のジェームズ・ボンドをやってから「テイラー・オブ・パナマ」というちょっとダークなスパイ物までは観ていたのですがそれ以降は全く観ていなかったのですごく久しぶりに見ました。ジェシカ・アルバも同じく最初は「ダーク・エンジェル」というジェームズ・キャメロンのSF TVドラマで見ました。それ以外ではあまり記憶がないですが「ダーク・エンジェル」が結構好きで2シーズンで打ち切りになってしまったのがすごく残念でした。

映画自体はというとまあまあでした。中年オヤジのラブコメでマイケル・ケインとかヒュー・グラントみたいによくしゃべる若い頃はもっと格好よかったイギリス人おやじのドタバタ劇、みたいな。やりたい事の路線はわかるけど目指している所までは到達していないかな、という感じ。今作は
ピアース・ブロスナンが自らプロデュースしてるみたいだけど彼がやりたい仕事が他から来ないから自分で作ったのかなって思いました。でもウディ・アレン(最近はこういうのあまり撮ってないけど)とかラブコメの名手が全く同じキャストと脚本で撮ったらモアベターな作品になってたんじゃないかと思います。一番残念だったのは最後のショット。主人公たちが並んでる所からカメラがズームアウトして曲が流れ出すのですがその曲が全くオリジナリティに欠ける歌で放課後ドラマのエンディングかって思うくらい安っぽい感じで普通だったらここはちょっとでも余韻に浸れる場所だろうけど台無しでした。

まあ観れなくはないけど、特にお勧めはしない映画でした。懐かしい俳優さんたちがまだ頑張ってるんだなっていうのを確認できて個人的にはよかったです。あとまさかのマルコム・マクダウェル!毒舌キャラが良かったです。
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